石油王の元妻、夫の企業の財産分与要求-英離婚訴訟に影響も

石油トレーダーの元妻には、元夫が 投資したオフショア企業の保有資産を請求する権利はないと、英最高裁 の審理で弁護士らが主張した。この元妻は離婚の財産分与で1750万ポン ド(約24億6300万円)を請求しており、その一部として企業の資産の配 分を求めている。

マン島を拠点とするペトロデル・リソーシズなど3企業の代理人を 務めるティム・アモス弁護士は6日、3社は「訴訟当事者ではない」と 主張、英最高裁に対し元妻の訴えを退けるよう要求している。

裁判所の資料によると、元妻のヤスミン・プレスト氏は、下級審 で2011年の離婚の財産分与の一部として元夫が所有する資産にアクセス する権利を否定され、控訴していた。元夫はこの訴訟の当事者にはなっ ていない。

下級審判決によれば、ナイジェリア出身の元夫、マイケル・プレス ト氏は「国際石油開発・取引で優れた実績のある成功した人物」であ り、保有資産は推計約3800万ポンド。英国の法律では、投資家を企業の 債務から保護するため、企業と株主は法的に分離されている。アモス弁 護士は6日、「夫に対する妻の不満は十分に理解している。彼を弁護す るつもりはない」と述べた。

離婚の都

この訴訟の判決は、英控訴院の判事たちが「離婚の都」と名付けた ロンドンの評判に影響を及ぼす可能性がある。これまでの判決では、資 産が少ない配偶者に有利な判決が下される傾向があった。

キングスリー・ナプリーの家族法専門弁護士、ウィリアム・ヒーリ ング氏は電話インタビューで、「元妻の主張に反する判決が出ても、裁 判所が資産の少ない配偶者に対して寛容な姿勢を示すという一般的なテ ーマが変化するわけではないが、寛容な判決を勝ち取るのは困難になる だろう」と述べた。

原題:Oil Trader’s Companies Fight Ex-Wife’s Divorce Claim in U.K. (1)(抜粋)

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