イタリアが自らを助けなければECB利下げも救えずとの見方

欧州中央銀行(ECB)は、イタリ アの議会選挙を受けた政局の混迷が、欧州の景気回復にとって、どの程 度大きな脅威になるか判断を迫られている。

イタリアの有権者による緊縮策の拒否で生じた政治的なこう着は、 国債利回りを上昇させ、ユーロ圏の景気が徐々に上向くというドラギ ECB総裁が描くシナリオの信頼性を損なう結果となった。こうした状 況を受けて、ECBウオッチャーの中には利下げ時期の前倒しを予想す る向きもあるが、ノムラ・インターナショナルやABNアムロのエコノ ミストらは、ECBが撃ち方を控え、改革実行を各国政府に迫る圧力を かけ続ける可能性の方が高いと考えている。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) のシニアエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「イタリアの選挙 によって、機能不全の政治の遠心力が再び焦点に浮上したが、利下げは 解決のための答えではない。ECBは自らを助けることを望まない国や 政府を救うことはできない」と指摘する。

エコノミストらによれば、ECBが取り得る選択肢には、利下げの ほか、市中銀行へのより長期の資金供給、与信アクセスが難しい中小企 業向けの銀行融資促進策などが考えられる。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、ECBが 7日の定例政策委員会で、政策金利を過去最低の0.75%に据え置くと61 人中56人が予想し、残り5人は0.50%に引き下げるとみている。政策金 利の発表はフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同9時45分)。 ドラギ総裁がその45分後に記者会見に臨む。

原題:Draghi Confronts Italy Impact as ECB Seen Keeping Rates on Hold(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Katie Linsell.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE