今年のアルミ需給87万トンの供給過剰に、減産進まず7年連続

住友商事は2013年のアルミニウム地 金の世界需給バランスが86万6000トンの供給過剰になるとみている。前 年と比べて過剰幅は14%拡大する。需要は堅調に伸びる一方、前年の一 部製錬所での生産障害やストライキの反動などもあり、7年連続の供給 過剰となる見通しだ。

軽金属事業部の山際真義地金チームリーダーが6日、ブルームバー グとのインタビューで述べた。13年の世界のアルミ需要は前年比6.3% 増の4819万トン、供給量は同6.4%増の4905万6000トンと予測する。

12年は76万トンの供給過剰だったとみる。当初、過剰幅は5万トン 超を予測していた。ただ「想定したほど製錬会社の減産は進まなかっ た」。背景として、製錬会社の利益となるプレミアム(割増金)の上 昇、豪や中国などで一部赤字操業の製錬所への政府からの資金援助、ア ルミ価格が大きく下落しなかった点を挙げた。

山際氏は「雇用の問題もあり、アルミ価格が足元の2000ドル前後で 大きく減産にかじを切るのは難しい」と指摘。住商の試算では世界のア ルミ製錬所の平均製錬コストは1トン当たり2164ドル。1800ドルを下回 る水準まで下落しなければ、大幅減産にはつながらないとの見方だ。

「アルミの世界需要は過去、年間6-7%で伸びている。これだけ 需要が堅調にもかかわらず価格が上がっていないのは、需要を期待して 供給側が生産し過ぎていることが一番の原因」と指摘する。

6日のロンドン金属取引所(LME)のアルミ先物価格(3カ月 物)は1トン当たり1954ドル。住商は価格見通しとして1-3月は1900 -2300ドル、4-12月は2000-2400ドルの範囲での推移を見込む。

世界最大のアルミ生産・消費国である中国の今年の見通しについて は、需要が前年比8.8%増の2184万6000トン、供給は同9.6%増の2235 万9000トンと予想。「沿岸部にある小規模の製錬所の淘汰(とうた)は 進んでおらず、今後数年間は大幅な純輸入国にはならない」とみてい る。

国内需要については同3.1%増の204万8000トンと予測。14年4月か らの消費税引き上げを前に建材分野の伸びを見込む。円安の影響で自動 車向けの需要増も期待できるという。一方、本格的な東日本大震災の復 興需要についてはまだ見られず、国内在庫も積み上がっている状態と指 摘した。

【住友商事によるアルミの世界需給予測】
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        需要       供給    バランス
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2013年       48,190(6.3)    49,056(6.4)     +866
2012年    45,328(4.6)       46,088(2.6)     +760 
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(注)単位:千トン、カッコ内は前年比%
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