全日空のB787、配電盤でもトラブル、1度は燃焼で交換-労組

全日本空輸のボーイング787型機 で昨年、電源系統の主要箇所である配電盤の燃焼損傷があり、4月の事 例では配電盤を交換したことが明らかになった。配電盤のトラブルは、 過去に計5回あり、うち3回は電源系統の損傷が比較的激しく、4月の 事例が最も深刻だった。航空労組連絡会の津恵正三事務局長が6日、国 交省での会見で明らかにした。

津恵事務局長は、「すべての情報を集めているわけではないが、配 電盤についてはこのような報告が全日空の整備の方から上がってきてい るのは事実。特に昨年4月7日の配電盤の事例では周辺にも被害が及ん だ深刻なものととらえている」と述べた。

津恵氏は一方で、この報告はボーイングから見れば「想定内として シビアなものととらえていないかもしれない。ただ、われわれは安全性 の観点からそれでいいのかと改めて問い直したい」と語った。

会見に同席し、航空連事務局で整備に精通している針谷和雄氏は 「B787は新技術を使っており特に電気系統の不具合が多いと聞いて いる。そのため一部整備士の間では世話の焼ける飛行機との声が上がっ ている」と述べた。その上で「問題になっているバッテリーの不具合と の関連は今の時点で言えないが、電気系統のトラブルが多く起こってい た」と指摘した。

津恵氏はボーイング787は「新しい設計思想に基づいて制作され ている」とし、「これまで取り組んできたことはきちんと機能している のか、バッテリーの問題だけでなく、過去の燃料漏れ、配電盤の損傷な どさまざまなものは大丈夫なのか、その部分を改めて見直してほしいと 大臣に申し入れた」と語った。

同労組連絡会は6日、運行停止が続くB787問題に対して、徹底 した原因究明と再発防止策を求めるとして、リチウムイオン電池を使う ことの是非の検討のほか、バッテリーの取り付け位置、熱暴走への対応 など12項目からなる問題提起を国交相宛てに提出した。

過去の配電盤のトラブルについて、全日空広報担当の野村良成氏 は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、「運航中にエラーメッセ ージが表示されたため、メーカーの指示に基づき、適切に部品の交換を すべて終えている」と述べた。配電盤のトラブルで運航に支障は出てお らず、欠航、遅延は発生しなかった。

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