米大統領が狙うのは一般の共和党議員-赤字削減の超党派合意で

オバマ米大統領は増税を含む財政赤 字削減の超党派合意を達成するため新たな狙いを定めている。それは指 導部ではない一般の共和党議員だ。

大統領が1日にホワイトハウスで連邦議会議員に「常識」を求める 意向を示して以降、増税と給付プログラムの修正で赤字を削減する案へ の支持を取り付けるため共和党上院議員の約6人に電話をかけた。

グラム上院議員(共和、サウスカロライナ州)は5日、大統領と10 分間にわたり電話で話した後、「大統領からは、大きな課題に対して恐 らく私が見てきた中で大統領就任後の最初の数年以来最も頼もしい関与 が感じられる。大統領は大きな取引を望んでいる」と語った。

財政をめぐる次の焦点は2013会計年度(12年10月-13年9月)の暫 定予算が失効する3月27日だ。下院は6日にも9月末までの暫定予算案 を採決する計画。下院案は1日に発効された850億ドル(約7兆9000億 円)規模の歳出削減を維持する一方で、国防総省と退役軍人省に予算の 付け替えで裁量を与えている。

週末にオバマ大統領と話したポートマン上院議員(共和、オハイオ 州)は「これが正しいことをする最後で最良のチャンスだ」と述べた上 で、現時点から議会で連邦債務上限の再引き上げが必要になると予想さ れる夏の終わりまでの間にチャンスがあるとみていると語った。同議員 はブッシュ(第43代大統領)政権で行政管理予算局(OMB)局長を務 めた経歴を持つ。

財政政策をめぐり大統領と議会との間で行われた過去数年の協議の 結果からみて、包括合意に達する可能性はわずかだ。10年の超党派委員 会と11年の議会特別委員会、オバマ大統領とベイナー下院議長(下院、 オハイオ州)の度重なる協議では、いずれも財政政策で合意は生まれな かった。

民主、共和両党の対立が続きながらも、共和党議員は大統領がここ にきて共和党議員と話す努力をしていることに勇気づけられると語る。 5日に大統領と話したコリンズ上院議員(共和、メーン州)は「2つの 党が団結することを大統領は心から願っている」との印象を受けたと語 った。

--取材協力:Julie Hirschfeld Davis、Roger Runningen.

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