プロッサー総裁:資産購入の縮小開始を-コストが恩恵上回る

米フィラデルフィア連銀のプロッサ ー総裁は、景気刺激策による潜在的なコストが恩恵を上回るとして債券 購入ペースを落とすべきだとの見解を示した。

プロッサー総裁は6日にペンシルベニア州ランカスターで講演し た。同総裁は「資産購入を年内に終了することを目指しつつ徐々に減ら し始めるべきだ」と主張。「金利は既に極めて低く、米連邦準備制度理 事会(FRB)のバランスシートは拡大し続けている状況にある中で、 金融の安定や市場の機能、物価の安定の観点から金融政策が経済にリス クを突き付けている」との認識を示した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は景気てこ入れと失業率の押し下 げを目指した毎月850億ドル規模の資産購入プログラムを、どの程度継 続すべきかを議論している。こうした緩和策の実施でも、米経済は昨 年10-12月(第4四半期)に0.1%の成長にとどまった。

プロッサー総裁は米経済について「極めて弱い数字の陰で、消費や 設備投資、住宅投資には改善の兆しが多少見えた」と述べ、「従って、 今後数四半期の景気に幾分か楽観的になれる理由はある」と説明した。

同総裁は講演終了後に記者団に対し、購入した資産を売却する代わ りに満期を迎えるまで保有する方法で金融緩和を縮小させることが可能 かどうか、判断するのは時期尚早だと語った。

資産売却否定を確約できるのか

プロッサー総裁は「決して資産を売却しないと言い切れるのか、私 には分からない」と述べ、「答えは出ていない。インフレが上昇してい ても資産は売却しないと事前に確約することは難しい」と続けた。

同総裁は講演の中で、今年と来年の米経済成長率をいずれも約3% と予想した。ブルームバーグが集計した77人のエコノミスト調査の中央 値では、今年は1.8%、来年は2.7%と見込まれている。

プロッサー総裁はまた、緩和策が行き過ぎたリスクテークをあおる 恐れがあると述べ、投資家が取る金利リスクが増大すれば金融の不安定 が生じかねないと指摘。住宅ローン担保証券(MBS)市場でFRBが 果たす役割が拡大すると、同市場の機能が時間とともにゆがめられる可 能性もあるとの見方も示した。

総裁はさらに、「緩和傾向を増し続ける現在の金融政策は非伝統的 政策からの出口戦略を複雑にし、長期的な物価安定を実現する当局の能 力を損なう恐れがある」と述べた。

プロッサー氏は今年のFOMCで投票権を持たない。

原題:Plosser Says Fed Should Taper QE as Costs Outweigh Benefits (1)(抜粋)

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