NY外為:ドル上昇、対円2010年来高値近辺-米民間雇用拡大で

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ニューヨーク外国為替市場ではドル がほとんどの主要通貨に対して上昇。対円では2010年5月以来の高値近 辺で推移した。2月の米民間雇用者数が予想を上回る伸びを示したこと がドル買いを誘った。

ユーロは対ドルで3日ぶりに下落。ユーロ圏の輸出が昨年10-12月 期に減少したことが背景にある。カナダ銀行(中央銀行)が近いうちに 利上げを実施する考えがないことを示唆しため、カナダ・ドルは軟化し た。欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は7日、それぞれ政策決定につ いて発表する。

チャプデラインのマネジングディレクター兼外国為替責任者、ダ グ・ボースウィック氏は電話インタビューで、ADPリサーチ・インス ティテュートが発表した民間雇用者数について、「材料の一つになった のは明らかだ」と指摘。「良好なデータは必ず円の悪材料になるため、 対円でのドルにはプラスだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.8%上げて 1ドル=94円07銭。一時は94円12銭と、2月25日以来の高値を付けた。 ドルはユーロに対して0.7%高の1ユーロ=1.2967ドル。ユーロは対円 で0.2%高の1ユーロ=121円98銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.6%上昇の82.574。一時は昨年8月20日以来の高水準とな る82.604となった。

テクニカル分析

クレディ・スイスのテクニカルアナリスト、シリン・ベイン氏(ロ ンドン在勤)は顧客リポートで、ドルが対円で主要な抵抗線である94 円78銭-95円を上抜ければ、2009年4月以来の高値となる99円86銭まで 上げる可能性があると指摘した。

カナダ・ドルは米ドルに対して0.5%安の1米ドル=1.0320カナ ダ・ドル。一時は0.7%下落した。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門の雇用 者数は前月比で19万8000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミストの予想中央値は17万人の増加だった。前月は21万5000人増と、速 報値の19万2000人増から上方修正された。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、ADP民間雇用者 数について、「ドルの対円相場に好材料となったのは間違いない」と指 摘。「日英米欧の中で米国の経済指標は継続的に底堅く、ポンドやユー ロ、円に対してドルの支援材料となっている」と述べた。

雇用統計

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、8日発表の2月の雇用 統計で失業率は7.9%で横ばい、非農業部門雇用者数は16万3000人増が 予想されている。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ドルは年初から3.1%高 と、先進10か国の通貨の中で上昇率2位。円は5.8%下落、ユーロ は1.2%上昇している。

原題:Dollar Gains to Almost 2010 High Versus Yen on Jobs-Growth Data(抜粋)

--取材協力:David Goodman.

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