3月5日の米国マーケットサマリー:ダウ平均が史上最高値を更新

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3043   1.3026
ドル/円             93.31    93.48
ユーロ/円          121.71   121.77


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,253.77     +125.95    +.9%
S&P500種           1,539.79     +14.59    +1.0%
ナスダック総合指数    3,224.13     +42.10    +1.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        +.00
米国債10年物     1.89%       +.02
米国債30年物     3.10%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,574.90    +2.50     +.16%
原油先物         (ドル/バレル)   90.79      +.67     +.74%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドル指数が6カ月ぶり高値水準近く で推移した。米国のサービス業活動が1年ぶりの高いペースで拡大した ことが背景にある。

米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業総合景況指数 が市場予想を上回ったため、金融緩和の規模が従来考えられていたより も早く縮小されるとの見方が強まった。6日から2日間の日程で開催さ れる日銀の金融政策決定会合を前に、円は下落分を埋めた。オーストラ リア準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いたため、豪ドルは米ド ルに対して上昇した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は電話インタビューで、「ISM非 製造業指数が予想よりも良く、ドルは上昇した」と指摘。「ドル相場は ファンダメンタルズに前向きに反応している。経済指標が改善すれば、 量的緩和が長期化する可能性が弱まり、ドルの支援材料となるだろう」 と述べた。

ニューヨーク時間午後2時34分現在、ドルは対円で前日比0.2%下 げて1ドル=93円26銭。一時は0.6%下落する場面もあった。対ユーロ では0.1%安の1ユーロ=1.3043ドル。一時は0.5%下げた。円はユーロ に対してほぼ変わらずの1ユーロ=121円76銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は終値ベースで過去最高値 を更新し、金融危機以降の下落分を埋めた。中国が成長率目標を維持し たことや、各国の金融当局が刺激策を継続するとの観測が材料となっ た。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1%高の1539.79。ダウ工業株30種平均は125.95ドル (0.9%)上昇し14253.77ドル。

米株式市場調査・資産運用会社ビリニー・アソシエーツのラズロ ー・ビリニー社長はブルームバーグラジオのインタビューで、「投資家 はようやく強気相場を実感し始めている」とし、「過去に立ち戻ること はできず、すでに乗り遅れてしまった。まだ先は長い。今からでも乗り 込んだ方が良い」と述べた。

米国株の強気相場は今月で5年目に入っている。予想を上回る企業 決算や量的緩和策を背景に、S&P500種は09年に付けた12年ぶり安値 から128%上昇している。

◎米国債市場

5日の米国債は続落。米供給管理協会(ISM)が発表した2月の 非製造業景況指数が前月から上昇し、1年前の水準に戻ったことから米 国債への逃避需要が後退した。

リスク志向の高まりを背景に10年債利回りは上昇した。中国政府が 成長目標を維持したほか、ユーロ圏の2月のサービス業経済活動が予想 ほど縮小しなかったことが材料だった。前日の利回りは一時、5週ぶり の低水準をつけた。ブルームバーグがまとめた予想によると、8日に発 表される2月の米雇用統計では16万人の雇用増が見込まれている。1月 は15万7000人増だった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は、「経済統計に反応して」利 回りが上昇したと述べ、「この低金利の中、手持ち資金の余剰分の投資 先にはリスク資産が求められている」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時13分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して1.89%。10年債価格(表面利率2%、2023年2月償 還)は1/8下落して100 31/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。主要中央銀行が緩和策を継続する との観測や、現物需要の高まりが背景。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長は前日、毎 月850億ドル(約8兆円)の債券購入を推し進めるべきだとの認識を示 した。次期日銀総裁候補の黒田東彦氏はデフレ脱却へ向け可能なことは 何でもやると表明した。スタンダード・バンクは5日のリポートで、東 南アジアの広範な地域で金の購入が見られると指摘した。

TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏(トロン ト在勤)は電話インタビューで、「イエレン副議長の発言や日本での緩 和策支持の声が金の支えになっている」と指摘。「現物に関連した需要 も上向いている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.2%高の1オンス=1574.90ドルで終了。一時は0.9%値 上がりする場面もあった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は年初来の安値水準から反発。株式相場 の上昇が手掛かりとなった。プラットフォームでの原油漏れに伴い北海 ブレント原油のパイプラインが閉鎖されていることで、ブレント原油も 値上がりした。

1990年代以来の高い企業利益の伸びを背景にダウ工業株30種平均は 過去最高値に上昇。ブレントは一時1.6%値上がりした。北海のパイプ ラインはプラットフォームの一つで2日に原油漏れが見つかって以降、 4日連続で閉鎖されている。ブルームバーグがまとめた調査によると、 米エネルギー省が6日発表する原油在庫は増加が見込まれている。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の 市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は電話インタ ビューで「他の資産が大幅に動いている上、原油はこれまでの下げが大 きかっただけに、原油の反発がそれほど力強くないのが唯一の驚きだ」 と指摘。「北海のパイプラインの閉鎖で、少なくともブレントは需給が やや引き締まる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比70セント(0.78%)高の1バレル=90.82ドルで終了。前日は昨年12 月24日以来の安値水準で終えていた。

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