NY外為:ドル指数が上昇-サービス業活動の拡大で

ニューヨーク外国為替市場ではドル 指数が6カ月ぶり高値水準近くで推移した。米国のサービス業活動が1 年ぶりの高いペースで拡大したことが背景にある。

米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業総合景況指数 が市場予想を上回ったため、金融緩和の規模が従来考えられていたより も早く縮小されるとの見方が強まった。6日から2日間の日程で開催さ れる日銀の金融政策決定会合を前に、円は下落分を埋めた。オーストラ リア準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いたため、豪ドルは米ド ルに対して上昇した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は電話インタビューで、「ISM非 製造業指数が予想よりも良く、ドルは上昇した」と指摘。「ドル相場は ファンダメンタルズに前向きに反応している。経済指標が改善すれば、 量的緩和が長期化する可能性が弱まり、ドルの支援材料となるだろう」 と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.2%下げて 1ドル=93円29銭。一時は0.6%下落する場面もあった。対ユーロで は0.2%安の1ユーロ=1.3052ドル。一時は0.4%下げた。円はユーロに 対してほぼ変わらずの1ユーロ=121円76銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.2%低下の82.042。1日には82.509と昨年8月20日以来の高 水準となった。

ドルと株の逆相関薄れる

ドル指数とS&P500種株価指数の相関係数はマイナス0.41となっ た。2012年2月にはマイナス0.76に拡大していた。同相関係数は2008年 以来、逆相関を示すマイナスで推移している。

2月のISM非製造業総合景況指数は56で、前月の55.2から上昇 し、昨年2月(56.1)とほぼ同水準に戻った。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は55だった。同指数で50は活動の拡大と縮 小の境目を示す。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円は過去3カ月に11.3%安 と、先進10か国の通貨で下げが最もきつい。安倍晋三首相が次期日本銀 行総裁候補に指名した黒田東彦氏は4日、デフレ脱却へ向け「やれるこ とは何でもやる姿勢を明確に打ち出したい」述べた。

「100円に下落」

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の ビル・グロース氏は、日本銀行の金融緩和策で円の価値が低下するとの 懸念から、円は対ドルで1ドル=100円に下落する可能性が高いとの見 方を示した。

同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「円の紙 幣が大量に刷られることになる」とし、「最も印刷され、量的緩和を最 大限支援する通貨は避けたほうが良い」と続けた。

ブルームバーグがまとめた調査によると、円は対ドルで年末まで に95円に下落すると予想(中間値)されている。ユーロの対ドル相場に ついては現在とほぼ同水準の1.29ドルとなっている。

豪ドルは対米ドルで前日にほぼ8カ月ぶりの安値を付けたが、この 日は反発。オーストラリア中銀は政策金利を3%で維持した。

豪ドルは対ドルで4日ぶりに反発。0.6%高の1豪ドル=1.0258米 ドル。前日には1.0115米ドルと、昨年7月12日以来の安値に下落した。

原題:Dollar Index Trades at Almost 6-Month High on Services Expansion(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

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