円は対ドル100円に下落する可能性大、日銀緩和で-グロース氏

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏は、日本銀行の金 融緩和策で円の価値が低下するとの懸念から、円は対ドルで1ドル =100円に下落する可能性が高いとの見方を示した。

同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「円の紙 幣が大量に刷られることになる」とし、「最も印刷され、量的緩和を最 大限支援する通貨は避けたほうが良い」と続けた。

安倍晋三首相が「大胆な金融緩和」を唱える中、円は過去半年間 で16%下落している。

このほか、英国の量的緩和策を背景にポンドも下落すると予想。米 ドルとユーロが相対的に強くなりそうだと述べた。英ポンドは2月まで に対ドルで6.7%下落し、一時は約3年ぶりの安値を付けた。ただ経済 協力開発機構(OECD)の購買力平価を基にすると、なお2.3%の過 大評価となっている。

グロース氏は、相対力から米ドルとユーロに目を向けるべきだと指 摘。またPIMCOがブラジル・レアルを選好しているとあらためて説 明。さらに、10年および30年物の米国債は敬遠すべきだとした。

米経済成長

このほか、現在の市場の熱狂を正当化するには、米経済の実質成長 率が3%となる必要があると指摘した。グロース氏は先週の月間投資見 通しで、長期にわたる低金利で資産価格の不合理度が強まりつつあると 記している。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、2013 年の国内総生産(GDP)は1.8%増と見込まれている。

同氏は「年後半には成長率は3%に加速しなければならない」と し、現在見られる熱狂の不合理度を10段階で示すとしたら「6+もしく は7-」といったところだと指摘した。

その上で、市場は「根拠なき熱狂に近づきつつあるが、まだ必ずし も不合理という状況ではない」と加えた。

原題:Gross Says Yen to Weaken to 100 Per Dollar on QE Concern (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE