リーマン元幹部が解明する証券化の闇-モンテ・パスキにも助言

米リーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスでデリバティブ(金融派生商品)の組成を手掛けていたリッカ ルド・バンチェッティ氏が、欧州・中東部門の共同最高経営責任者 (CEO)に昇進したのは、同社が経営破綻するわずか1週間前のこと だった。彼は現在、自分がかつて組成したような複雑なデリバティブ契 約を解明する手助けをすることで生計を立てている。

世界で最も歴史が古いイタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・デ ィ・シエナは、旧経営陣がデリバティブ取引を利用し、7億3000万ユー ロ(現在のレートで約886億円)相当の損失を隠していたことが発覚し たが、この損失を明らかにする作業にもバンチェッティ氏が協力した。 米銀JPモルガン・チェースとミラノ市とのスワップ契約をめぐる問題 でも、バンチェッティ氏が同行に助言を行った。

バンチェッティ氏がリーマン退社後に契約の詳細を調査した同種の 取引は、100億ユーロを上回る規模に達する。公に発言する権限がない として関係者の1人が匿名で明らかにした。

バンチェッティ氏(46)が経営するエイドス・パートナーズ・ホー ルディングスは、「サントリーニ」「アレクサンドリア」「ノタ・イタ リア」と呼ばれる3つの仕組み取引が、モンテ・パスキの会計の実態と 損失を隠すためにどのように利用されたかを解き明かす手伝いをした。 モンテ・パスキとJPモルガンの関係者、バンチェッティ氏はいずれも この件でコメントを控えている。

原題:Former Lehman Derivatives Banker Helps Paschi Unravel Contracts(抜粋)

--取材協力:Sonia Sirletti.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE