EU:緩和的な財政へ道開く-緊縮めぐるイタリアでの反動で

欧州各国の財務相は従来よりも緩和 的な財政政策への道を開いた。緊縮措置への反動がイタリアの政局不安 を招き、ここ数カ月続いていた欧州市場の比較的安定した状態が崩れた ためだ。

イタリアの総選挙が招いた政治のこう着や追加歳出削減を拒否する フランス、南欧諸国で広がる社会保障削減への抗議活動により、域内債 務危機と闘うためにドイツが主唱する処方箋への抵抗がエスカレートし た。

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員 (経済・通貨担当)は4日夜、ブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相 会合後に記者団に対し、「過大な赤字を是正する期限の見直しが一定の ケースでは正当化される可能性もある」と語った。

欧州委の先月の予測によると、ユーロ圏経済は今年0.3%縮小 し、1999年の通貨ユーロ誕生以来初めて年間成長率が2年連続でマイナ スになる見込み。ユーロ圏の見通しはドイツやフィンランド、ベルギ ー、ルクセンブルクのような北部諸国と、イタリアやギリシャ、スペイ ン、ポルトガルの南部諸国との格差拡大を覆い隠す。

欧州委によれば、この中間に位置するフランスは昨年の景気停滞を 経て13年は辛うじてプラス0.1%の成長を確保する見通し。こうした状 況でモスコビシ仏財務相は追加の歳出削減は問題外だと言明。「リセッ ション(景気後退)を招く緊縮強化を望まない」と述べ、「われわれの ルールが妥当なら、柔軟性も備えているはずだ。残されたわずかな成長 を弱めずに正しいリズムとバランスを見つけねばならない」と語った。

原題:EU Opens Way for Easier Budgets After Italian Austerity Backlash(抜粋)

--取材協力:Stephanie Bodoni、Angeline Benoit、Rebecca Christie、Corina Ruhe、Rainer Buergin、Radoslav Tomek、Jonathan Stearns、Patrick Donahue.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE