スリム氏の資産世界一の座に黄信号-ゲイツ氏との差が縮小

メキシコの富豪カルロス・スリム氏 の資産世界一の座に黄信号がともっている。同氏率いる携帯電話サービ ス会社アメリカ・モビルが通信業界で占める支配的地位に対し、中南米 諸国が規制強化に動いているほか、欧州での投資も不調なためだ。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、スリム氏は先月、純資 産の10分の1近くを失い、資産額が710億ドル(約6兆6250億円)とな った。資産額2位のマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏に対するリ ードは約48億ドルと、約1年ぶりの小幅な差となった。

資産減少の主因は、スリム氏が保有するアメリカ・モビル株の下落 だ。メキシコをはじめとする中南米で、同社の支配的地位が批判の的に なっており、議会や監督当局が規制強化を求めている。中南米での状況 変化により、昨年スリム氏の欧州での投資を可能にした順調な資金の流 れが止まる恐れがある。

同氏のスポークスマン、アルトゥロ・エリアス氏は、コメントを控 えた。アメリカ・モビル社外の株主は同社株を売り進めており、株価は 約4年ぶり安値まで下落している。

原題:Slim Risks Losing Richest Person Title as Troubles Mount (1)(抜粋)

--取材協力:Jonathan Levin、Matthew G. Miller、Peter Newcomb、Jack Witzig.

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