日銀正副総裁候補聴取、参院は11、12日実施で調整-自民・脇氏

自民党は、政府が日銀総裁候補とし て提示した黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁と副総裁候補の岩田 規久男学習院大学教授、中曽宏日銀理事に対する所信聴取と質疑 を11、12の両日に実施する方向で野党側と調整している。脇雅史参院国 会対策委員長が5日午前の党参院議員総会で報告した。

脇氏は、参院での日銀同意人事の日程について議運委で最終調整し ているが「たぶん今日中ぐらいには決着がつく」と指摘。その上で、 「11、12日に黒田候補以下の所信を聞いて質疑をする。そして来週中に できれば決着させたい」と述べ、来週中の採決を目指す考えを示した。

衆院議運委では4日は黒田氏、5日は岩田、中曽両氏に対する所信 聴取を実施した。

国会同意人事は衆参両院で承認されることが必要で、与党の自民・ 公明両党が過半数割れしている参院では野党の協力が不可欠となってい る。黒田、中曽両氏には民主党で容認論が出ている。岩田氏は民主党内 に異論があるが、みんなの党と新党改革が賛成する方針で自民党に協力 的な無所属議員らの支持も得ることができれば民主党が反対しても参院 で同意される公算だ。

日銀法改正

民主党の津村啓介衆院議員は5日、国会内で記者団に対し、金融政 策への政府の影響力を強めるための日銀法改正を主張してきた岩田氏に 「賛成することはできない」と指摘。これに対し、みんなの党の江田憲 司幹事長は同日の会見で、同氏について「2%のインフレターゲットを 達成できない場合は自ら辞職する、と明確な覚悟と責任をはっきり明言 した。期待に足る方だという印象を強く抱いた」と評価した。

一方、民主党の細野豪志幹事長は4日午後の会見で、衆院での黒田 氏に対する所信聴取の感想として「非常に落ち着いて答弁をされてい た。そういった意味では安定感はある人かな、というそんな印象は受け た」と指摘。党としての対応は「参院でしっかりと聴取をするというこ とが大前提。しっかりと聴取できたところで判断する」と述べ、参院で の所信聴取を受けて最終決定する方針を示した。

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