長期金利は3月に0.5%試す公算、ヘッジ外債妙味-三菱東京UFJ銀

三菱東京UFJ銀行の関戸孝洋ジャ パン・ストラテジストは、日本銀行による金融緩和期待が強いことから 長期金利は3月中にも0.50%を試す可能性が高いとの見方を示した。

関戸氏は4日のブルームバーグとのインタビューで、「日銀はより 長い年限の国債を買っていくとの観測が強く、0.50%が視野に入ってく る」と述べた。また、「国内投資家の資金余剰感は強い」とし、5日 の10年債入札、8日の30年債入札は無難に消化されるとの見方を示し た。長期金利の0.50%は2003年6月18日以来の低水準となる。

日銀総裁候補の黒田東彦氏は4日、衆院での所信聴取で、デフレ脱 却に向けて「何でもやる姿勢を明確に打ち出したい」と発言。「国債の より長期を大量に買っていくのが自然」などと国債買い入れの年限長期 化についても言及した。

関戸氏は、「指数連動型上場投資信託(EFT)や不動産投資信託 (J-REIT)は、市場規模が小さいので、資金供給のために大量に 資産を購入するには、自ずから国債を買うしかない。中短期債だけでは 間に合わないので、10年以上の年限を買うこともあり得るだろう。いず れ長期・超長期債なども買い入れ対象となり、利回り曲線は平たん化す るのではないか」と述べた。

一方、低金利の国内債を買うよりも、為替ヘッジ付き外債投資の方 が魅力が高い、と関戸氏は指摘した。「生命保険会社や投資信託などの 国内機関投資家や個人投資家は、円高局面での損失に懲りており、保守 的な運用を行っている。為替ヘッジ付きの外債投資を買う方が妙味が高 い。リテールトップ5では、米国債やドル建て金融機関債などが売れて いるようだ。米金融機関のデフォルト(債務不履行)リスクが低下して おり、クレジット商品を買っても良いと思う」と語った。

米国の長期金利については、強制歳出削減による影響などを背景 に、今年7-9月期までは2%前後で推移すると予想。米連邦準備制度 理事会(FRB)による緩和解除に向けた正常化の過程は、10-12月期 に後ずれし、年末にかけて緩やかな金利上昇を見込んでいる。

関戸氏は、1998年から2011年まで日銀で国際局エコノミストなどと して調査に従事。11年からクレディ・アグリコル証券で日本担当チーフ エコノミストを務めた後、12年6月に三菱東京UFJ銀行に移籍した。

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