中国の投資銀幹部報酬、米国下回る-プレミアム喪失で60%減

更新日時

中国のインベストメントバンカーは 高額の給与パッケージに別れを告げなければならなくなった。

モルガン・スタンレーやJPモルガン・チェース、ドイツ銀行な ど、グローバル金融機関の中国のマネジングディレクターの昨年の報酬 は、2010年から最大60%減少し、10年ぶりの低水準となった。従業員の 給与事情に詳しいシニアバンカー5人が匿名を条件に明らかにした。

中国のマネジングディレクターの給与は、米国の同じ役職の給与を 下回り、欧州や英国と同水準になった。英国では昨年、ボーナス原資の 縮小により報酬が15%引き下げられた。ディールの低迷を背景に、中国 担当のバンカーが享受していた「チャイナ・プレミアム」は消滅してい る。

香港に本拠を置く人材あっせん会社ウェルズリー・パートナーズの 創業者、クリスチャン・ブラン氏は、「中国はもはや聖域ではない」と 指摘。「中国のバンカーが特別待遇を受けなかったのは久しぶりだ」と 述べた。

5人のシニアバンカーによると、中国のディールを担当するマネジ ングディレクターはその大半が香港や北京在勤で、昨年の給与・賞与・ ストックオプション(自社株購入権)の合計は90万-130万ドル (約8400万-1億2100万円)。重症急性呼吸器症候群(SARS)が流 行した03年以来の低水準となった。バンカーのうち2人によると、03年 の給与レンジは50万-80万ドル。

ブラン氏によれば、中国のマネジングディレクターの05-10年の報 酬レンジは125万-300万ドルだった。

改善は7-9月以降に

ロンドンに本拠を置く人材あっせん会社アルタス・パートナーズの 新興市場責任者、ジョナサン・アストベリー氏によると、北米のマネジ ングディレクターの10年から昨年までの報酬レンジは120万-201万ド ル。昨年の欧州と英国のバンカーの給与は85万-177万ドルだった。

5人のバンカーによると、12年の中国のインベストメントバンカー の報酬は前年から約15-20%減少。現在より現金支払いが多く、賞与の 繰り延べが少なかった08、09年の水準も下回った。ピークは05年と07年 だった。

アルタス・パートナーズのアストベリー氏は、今年については、 「ディール活動の乏しさ」のため、特にシニアレベルで「中国の銀行業 界の給与の減少傾向」が顕著になっていると指摘。「13年7-9月(第 3四半期)またはそれ以降にならないと、大幅な改善は恐らく見られな いだろう」と述べた。

原題:China Bankers Earn Less Than New York Peers as Pay Crashes 60%(抜粋)

--取材協力:Ambereen Choudhury.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE