米強制歳出削減の打撃を緩和へ-与信の増加が雇用を後押し

銀行借り入れが容易になったとの感 覚が米国民の間に広がっているのは、米政府の強制歳出削減の影響が出 始める中でも個人の消費や設備投資を支え、雇用の促進につながりそう だ。

米連邦準備制度理事会(FRB)のデータには、銀行が融資に一段 と前向きで顧客はより多くの借り入れを目指しており、双方が経済の先 行きに自信を持っていることが示されている。UBSセキュリティーズ のエコノミストが2013年の月平均雇用増加数を20万人と、昨年の18 万1000人を上回るペースと見込む理由の1つがここにある。同社エコノ ミストは雇用予測モデルに融資基準を使っているからだ。

UBSのエコノミスト、サム・コフィン氏は「融資基準の緩和が続 いている。さらに重要なのは融資需要が上向いていることだ」と指摘。 「これら全てが成長と雇用に朗報だ」と述べた。ブルームバーグがまと めた過去2年の失業率予測ランキングでは、コフィン氏らUBSのエコ ノミストが2位だった。

低コストの資金調達が一段と容易になれば、自動車や住宅の販売が 支えられ、製造業や建設業の雇用が押し上げられる。また、起業家が開 店資金を得れば販売員の採用につながり、3月1日に発動された米政府 の強制歳出削減による雇用市場への悪影響は和らぐことになる。

ライアン・スペースさんも融資を確保できた起業家の1人。携帯端 末機器の付属品などの販売店をオレゴン州で開店するため、先月銀行か ら5%の金利で15万ドル(約1400万円)を期間4年で借り入れた。「ビ ジネスをしていて融資が確保できなければ死活問題だ。クレジット市場 が改善しつつあると考えたい」とスペースさんは語った。

米労働省が2月の雇用統計を8日に発表するのに先立ち実施された ブルームバーグのエコノミスト調査によると、非農業部門雇用者数は前 月比16万人増(予想中央値)と、前月の15万7000人増とほぼ同じ水準に なると見込まれている。失業率は7.9%で横ばいの見通し。

原題:Credit-Spurred Job Growth to Ease Blow of U.S. Cuts: Economy (2)(抜粋)

--取材協力:Jeanna Smialek、Lorraine Woellert、Kristy Scheuble.

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