3月4日の米国マーケットサマリー:株が上昇、緩和継続期待で

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3020   1.3022
ドル/円             93.43    93.59
ユーロ/円          121.65   121.87


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     14,127.82    +38.16     +.3%
S&P500種         1,525.20     +7.00     +.5%
ナスダック総合指数  3,182.03    +12.29     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .23%       +0.00
米国債10年物     1.87%       +.03
米国債30年物     3.08%       +.03


商品 (中心限月)            終値   前営業日比   変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,572.40   +.10    +.01%
原油先物   (ドル/バレル)    90.06   -.62    -.68%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルでほぼ3カ月ぶりの 安値近辺で推移した。イタリアで再選挙の可能性が高まっていることが 売りを誘った。6日に発表される2012年第4四半期のユーロ圏域内総生 産(GDP)がマイナス成長になるとの見通しも背景にある。

円は主要16通貨の大部分に対して上昇。中国のCSI300指数が2 年ぶりの大幅安となったため、円への逃避需要が高まった。豪ドルは米 ドルに対してほぼ8カ月ぶりの安値に沈んだ。オーストラリアの住宅着 工許可件数が予想外に減少したことが悪材料。ドル指数は昨年8月以来 の高水準近辺で推移した。欧州中央銀行(ECB)は7日に政策委員会 を開催する。

シティグループのG10通貨戦略担当の北米責任者、グレッグ・アン ダーソン氏は(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「市場はな おユーロに対してかなり中立的だ。ECB政策委員会の結果を待ってい る。追加緩和が近いとの声が大部分を占めるが、それがユーロをやや圧 迫している」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時55分現在、ユーロは対ドルで前営業日比 ほぼ変わらずの1ユーロ=1.3026ドル。前週末には一時は1.2967ドル と、昨年12月11日以来の安値を付けた。円は対ユーロでこの日、0.1% 上げて121円72銭。対ドルでは0.2%上げて1ドル=93円42銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。歳出削減や中国経済をめぐる懸念が広がったも のの、米金融当局が緩和策を継続するとの観測が買いにつながった。ダ ウ工業株30種平均は終値ベースで2007年以来の高値となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前週末比0.5%高の1525.20。ダウ工業株30種平均は38.16ドル (0.3%)上げて14127.82ドル。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)の最高投資責任者 (CIO)、マイケル・マレーニー氏は「強制歳出削減の影響を受ける 今四半期を除き、今年は時間とともに米経済は力強さを増しそうだ」と し、「金融当局は長期にわたり助けとなるだろう。古いことわざにある ように、金融当局と争ってはいけない」と続けた。

米国株の強気相場は今月で5年目に入っている。予想を上回る企業 決算や量的緩和策を背景に、S&P500種は09年に付けた12年ぶり安値 から124%上昇している。また同指数は年初来で6.9%上昇し、07年10月 に付けた最高値1565.15を約3%下回る水準。ダウ平均は最高 値14164.53ドルまであと0.5%未満の水準にある。

◎米国債市場

4日の米国債市場では10年債利回りが5週間ぶり低水準から上昇し た。今週は2月の米雇用統計が発表されるが、市場では雇用増が見込ま れている。また非製造業景況指数も引き続き拡大を示すと予想されてい る。

10年債利回りは一時低下する場面もあった。イタリアで再選挙の可 能性が高まり、安全性が高いとされる米国債の需要が高まったことが背 景だ。先週のイタリア議会選挙では反緊縮派が票を伸ばし、政局が行き 詰っていた。世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・イン ベストメント・マネジメント(PIMCO)は、米10年債の今後10年間 の投資リターンは過去10年間の平均を下回ると予想している。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏(ニューヨーク在勤)は、雇用統計まで「様子見の展開だ。わ ずかに数ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)動く程度だ」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時24分現在、10年債利回りは前営業日比3bp上昇の1.87%。一 時は2bp下げて1.83%と、1月24日以来の低水準だった。10年債価格 (表面利率2%、2023年2月償還)は9/32下落して101 5/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅ながら4営業日ぶりに上昇。日米の 中央銀行が緩和措置を継続するとの観測が背景。

次期日銀総裁候補の黒田東彦氏はデフレ脱却へ向け可能なことは何 でもやると表明。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長は 毎月850億ドル(約8兆円)の債券購入を推し進めるべきだとの認識を 示した。

ストリートトーク・アドバイザーズ(ヒューストン)のランス・ロ バーツ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「緩和的な金 融政策が当面は続きそうだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前週末比10セント高の1オンス=1572.40ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。今年に入って初めてバレル当 り90ドルを割り込んだ。中国のサービス業活動の拡大ペース鈍化を背景 に、需要の伸びが減速するとの観測が強まった。

世界最大の石油消費国である中国の2月の非製造業購買担当者指数 (PMI)は5カ月ぶりの低水準となった。原油先物は昨年12月以降で 初めて中心限月の200日および100日移動平均を下回って終了した。ニュ ーヨーク原油先物の未決済約定は1日に過去最高に達した。

エネルギーヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨー ク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話インタビューで「中国の 経済指標は失望を誘った」と指摘。90ドルは「重要な水準であり、かな り速いペースで88ドルまで下落しそうだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前週末 比56セント(0.62%)安の1バレル=90.12ドルと、昨年12月24日以来 の安値水準で終えた。一時は89.33ドルまで値下がりした。

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