米ラスベガス・サンズ:腐敗防止法に違反した可能性

米カジノ会社ラスベガス・サンズ は、同社が海外腐敗行為防止法(FCPA)に違反した可能性があると 初めて認めた。同社は米当局の調査を受けているほか、中国カジノ部門 の前責任者と法廷闘争を行っている。

資産家のシェルドン・アデルソン氏が率いるサンズは1日付の年次 報告書で、内部調査を基に「帳簿、記録、内部統制でFCPA規定に対 する違反があった可能性がある」と指摘。これを受け同社のマカオ部 門、サンズ・チャイナの株価は香港市場で約2週間ぶりの大幅な下落と なった。

今回の内部調査は、米証券取引委員会(SEC)と司法省による FCPA違反をめぐる調査がサンズに影響を及ぼす恐れがあることを示 唆している。サンズは売上高の60%近くを中国で稼いでいるが、今回の 調査結果による重大な財務上の影響は予想していないとの見方を示し た。

サンズの広報担当、ロン・リース氏は報告書以上のコメントは控え た。同社の監査委員会は、FCPA違反の可能性は財務諸表の修正には つながらないほか、現在の統制の弱さを示すものではないとの見解を示 した。

サンズ・チャイナは香港時間午前11時9分(日本時間午後0時9 分)現在、1.9%安の36.10香港ドル。一時は2.7%安を付けた。

サンズは、サンズ・チャイナの最高経営責任者(CEO)を務めて いたスティーブン・ジェイコブズ氏が同社を提訴したことが、米当局が 調査に踏み切る原因になった可能性があるとの見方を示している。ジェ イコブズ氏は2010年、アデルソン氏の「不法な要求」に従おうとしなか ったため解雇されたとして、サンズを提訴した。

原題:Sands Probably Violated Foreign Corruption Act; Macau Unit Drops(抜粋)

--取材協力:Edvard Pettersson、Natasha Khan.

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