今日の国内市況(3月4日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株3日続伸、緩和期待でTOPIX一時1000回復-大証先物障害

東京株式相場は3営業日続伸し、TOPIXは一時2010年4月15日 以来、1000ポイントの大台を回復した。日本銀行の大胆な金融緩和策へ の期待が強い中で不動産や倉庫、陸運など金融緩和恩恵、含み資産業種 の上昇が継続。証券や銀行など金融株も高い。米国の経済統計の改善も 買い安心感につながった。

一方、中国などアジア株の下落、為替の円安一服を受け主要株価指 数は午前後半以降に伸び悩み。大阪証券取引所で日経平均先物、オプシ ョンの売買がシステム障害の影響で停止したため、現物株に対する買い 手控え姿勢の広がりも影響した。 TOPIXの終値は前週末比7.92ポ イント(0.8%)高の992.25、日経平均株価は45円91銭(0.4%)高の1 万1652円29銭。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員によると、「日銀次期総裁 の手綱さばきを期待した買いがきょうも続いた」という。今後は、大胆 な金融政策を実施する趣旨の要人発言だけでは市場の反応が鈍ってきそ うで、「4月以降、具体的にどういった策が打たれるのかといった点 に、市場参加者の視点が移ってくるだろう」と指摘した。

●債券は続伸、黒田氏発言受け緩和強化の観測-先物は史上最高値更新

債券相場は続伸。黒田東彦次期日銀総裁候補の国会での所信表明を 受けて、金融緩和策強化の観測が広がり買いが優勢となった。新発5年 国債利回りは過去最低を付け、先物は史上最高値を更新した。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、債券相 場について、日銀国債買い入れ輪番オペの結果や黒田氏の発言を受け て、「長い年限を中心に買いが優勢となっている」と説明した。「日銀 主導の金利低下のため、投資家は手じまいにくく、長続きする公算があ る」とも語った。

東京先物市場で中心限月の3月物は8営業日続伸。前週末比10銭高 の145円15銭で始まり、いったん1銭高まで上げ幅を縮めた。黒田氏の 発言を受けて、午後に入って水準を切り上げ、27銭高の145円32銭と、 中心限月で昨年12月7日に記録した高値を上回り、全限月での史上最高 値(145円30銭)も更新した。8日続伸は09年6月以来で最長。

●円上昇、伊不安や中国株安でリスク回避-黒田氏発言受けた売り限定

東京外国為替市場では円が主要通貨に対して全面高。イタリア政局 混迷への懸念が根強い中、中国株の急落もリスク回避の動きを誘い、午 後にかけて円買いが優勢となった。次期日本銀行総裁候補の黒田東彦ア ジア開発銀行総裁の所信聴取が行われたが、追加緩和期待からの円売り は限定的だった。

ドル・円相場は日本時間早朝に1ドル=93円後半から93円半ばまで 円買いが先行。その後、黒田氏が衆院での所信聴取で、デフレ脱却に向 けて「やれることは何でもやる」と表明したことを受け、強力な金融緩 和策への期待から約2年10カ月ぶりの安値(94円77銭)を記録した2 月25日以来の水準となる93円73銭を付けた。しかし、円売りの流れは続 かず、午後の取引では93円前半から半ばでもみ合った。3時55分現在 は93円40銭前後。

クレディ・アグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司ディレクターは、 「ドル・円は前週末の安値から1円超上げているので、 利食いが出る のは仕方がない。黒田氏の発言に対して決して失望しているわけではな い」と説明。一方、中国株が大幅下落しているので、リスクオフ(回 避)に伴う円買いも出ていると指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE