大証:派生商品でシステム障害、原因はオプション取引処理に

日本取引所グループ(JPX)傘下 の大阪証券取引所で4日午前、売買システムに障害が発生し、日経平均 先物ラージやミニ、オプションなどの全限月の取引が午後にかけて一時 停止した。原因は、日経225オプション取引にかかる処理だった。

売買が一時停止されたのは、午前10時20分からの日経平均オプショ ン、午前10時51分からの日経平均VI先物、午前11時4分からの日経平 均先物ラージやミニなど6商品。その結果、個別株オプションを除いた デリバティブが売買停止に陥った。午後2時10分からは全ての取引が再 開された。

大証では、デリバティブの取引システムに2011年2月に稼働した「 J-GATE」を使用している。大証の狩野芳徳常務執行役員は4日夕 に行われた記者会見で、「原因はJ-GATEの取引処理を行う取引サ ーバー群の一つで動作している日経225のオプション取引にかかる処理 であると特定」したことを明らかにした。

同氏によると、サーバーの中の225オプションの取引を処理するプ ログラムが応答できない状況になったが、「全体としてはバックアップ に切り替わるような形には至らなかった」という。また、ハードウエア のトラブルによって異常が起きたわけでなく、225オプション処理を行 う箇所のみに原因があったため、再起動を行い回復したと説明。システ ムを導入してから、この種の不具合は初めてとも狩野氏は話した。

藤倉基晴社長は会見で、「システム障害で当事者の方に大変ご迷惑 をかけた」と謝罪。再発を防止して市場の信頼を確保するのが大事だと 強調し、「原因をきっちり究明して、円滑に統合を実現していきたい」 と述べた。今回のシステム障害による責任については、コメント控えた いとしている。

来年にデリバティブ集約控える

JPXによると、J-GATEで大規模なシステム障害が起きたの は初めて。大証と東証が統合してことし発足したJPXは、14年3月に デリバティブ市場を集約し、取引システムはJ-GATEを採用する計 画を進めている。

マニュライフ・アセット・マネジメントの冨岡英浩取締役株式運用 部長は、「トラブルが相場にプラスの影響を与えることはない。順調に 上昇している日本株の勢いにきょうは水を差した」と指摘。一般的に統 合や合併の際はトラブルが起きやすいとして、「原因を解明することが 重要だ」と述べた。

この日の日経平均株価は、午前9時48分に日中ベースの昨年来高値 となる1万1767円を付けた後は伸び悩み、最初に障害が発生した午前10 時20分以降は次第に上げ幅を縮小した。

ただ、シンガポールのSGX日経平均先物の売買が代替需要で増加 しており、きょうの東京株式市場の終値時点では大きな混乱はなかっ た。日経平均の4日終値は前週末比0.4%高の1万1652円。

デリバティブ取引をめぐっては、昨年8月7日に東京証券取引所で システム障害が発生し、TOPIX先物やJGB先物が約1時間半にわ たって売買が停止した経緯がある。

--取材協力:堀江政嗣 Editor: 院去信太郎

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