【個別銘柄】不動産関連人気、ソニー上昇、住友鉱やトクヤマは急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

不動産・倉庫関連株:三菱地所(8802)が前週末比3.6%高の2537 円、住友不動産(8830)が3.9%高、三菱倉庫(9301)が4.2%高など。 衆院は、政府が日本銀行の次期総裁候補として提示した黒田東彦アジア 開発銀行(ADB)総裁に対する所信聴取と質疑を、午前に議院運営委 員会で実施。黒田氏は大胆な金融緩和に取り組む姿勢を示したことで、 不動産市場への好影響が期待された。東証1部業種別上昇率で倉庫・運 輸関連業指数は1位、不動産業指数は3位。

証券株:大和証券グループ本社(8601)が2.7%高の606円、岩井コ スモホールディングス(8707)が4.1%高など。日本の代表的株価指数 TOPIXが4日午前、日中ベースで2010年4月15日以来となる心理的 節目1000ポイントの大台を回復した。市況高が継続していることで恩恵 を受けるとの期待が強まった。

ソニー(6758):3.5%高の1438円。シティグループ証券では、日 本株のフォーカスリストに同社を新たに追加した。円安に伴い経営戦略 が積極化され、市場シェアを一部取り戻す展開を予想、バランスシート リスクもすでに後退したという。ソニービル大崎など矢継ぎ早の資産売 却は企業価値を見直す好機になるとも指摘した。同じくリストに新規採 用したJR東日本(9020)も4.1%高の7350円。

ジャフコ(8595):6%高の3335円。設立時点で総額が計460億円 となる「ジャフコSV4シリーズ」のファンドを設立した、と発表。最 終クローズに向け600億円を上限に募集を継続する。大和証券では同フ ァンド設立により、少なくなりつつあった新規投資余力や運用手数料の 減少懸念など今後の成長阻害要因が払しょくされたと分析。新たな成長 期待が高まってきたと評価した。

丹青社(9743):4.2%高の376円。13年1月期の連結営業利益は前 の期に比べ91%増の13億8000万円と、従来計画の11億1000万円から上振 れたもようと1日に発表。東日本大震災の影響で落ち込んでいた商業・ その他施設事業の受注環境が回復、予想を上回って推移したほか、採算 性向上の取り組みも奏功した。1株当たり5円としていた期末配当も6 円に増額する。前の期実績は4円。

住友金属鉱山(5713):4.9%安の1388円。同社と住友商事は1 日、両社が出資するシエラゴルダ鉱山が進める銅鉱山開発プロジェクト の当初開発投資額が従来予定の29億ドルから約39億ドルに増加する見込 みになった、と発表した。開発費の上振れによる収益への影響が不安視 された。

日立造船(7004):13%高の160円。天然ガスの成分を高温・高圧 で反応させ合成油にする中核設備「反応器」の納入交渉に入る、と2日 付の日本経済新聞朝刊が報道。シェールガス普及による関連設備需要拡 大の恩恵を享受するとの期待が高まった。

トクヤマ(4043):4.9%安の214円。会社側の収益改善計画説明会 を受け、SMBC日興証券ではポリシリコンの販売価格下落を前提とし ながらも大幅な利益回復を計画しているなどと指摘。同利益目標は意欲 的な印象は否めないとして、投資判断の「3(アンダーパフォー ム)」、目標株価140円を確認した。

JR東海(9022):2.6%高の9420円。1月、2月の新幹線旅客数 が想定よりやや好調だとし、ゴールドマン・サックス証券では13年3月 期営業利益予想をやや増額。投資判断の「買い」を継続するとともに、 目標株価を9100円から9900円へ引き上げた。

ポイント(2685):2.7%高の3480円。2月の月次売上高を1日に 公表、既存店売上高は前年同月比0.6%増と2カ月ぶりに前年水準を上 回った。客単価の減少を客数増でカバー。気温の低い日が多く、春物販 売が伸び悩む中でメンズではショート丈コート、レディースではレギン スパンツなどが販売の主力となった。

アサヒグループホールディングス(2502):2.3%安の2239円。2 月14日から取得期間に入っていた自己株式取得について、3月1日で終 了したと発表。株式需給下支えへの期待感が無くなった。

アインファーマシーズ(9627):2.4%安の4725円。メリルリンチ 日本証券では投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた。売り上 げ低迷とコスト増加で利益が市場予想を下回る可能性が高まっていると し、13年4月期営業利益予想を113億円から102億円(会社計画115億 円)、14年4月期を129億円から119億円にそれぞれ減額。目標株価 を4900円から4600円に引き下げた。

リニカル(2183):12%高の1510円。8日付で東証マザーズ市場か ら市場第1部へ変更になる、と1日に発表。13年3月期末に1株当たり 2円50銭の1部上場記念配を実施、普通配の14円と合わせ年間で16円50 銭配にする方針も示した。前期実績は11円。今後のファンド資金などの 流入が見込まれたほか、株主還元姿勢を評価する買いが膨らんだ。

藤田観光(9722):14%高の359円。13年12月期決算の第1四半期 に、15億8300万円の特別利益を計上する予定と1日に発表。連結子会社 の関西エアポートワシントンホテルが三井住友信託銀行に対し提起して いた減額賃料の確認を求める訴訟で、2月28日に判決が確定、これに伴 い契約損失引当金の取り崩し、すでに支払った賃料と減額した賃料の差 額および金利相当額を特別利益として計上する。

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