スイスの国民投票、CEOの高額報酬制限する提案を承認

スイスで3日に実施された国民投票 で、企業幹部の報酬を厳しく制限する提案が承認された。反対派は、多 国籍企業にとってスイスの魅力が低下する可能性があると懸念を表明し ている。

スイス政府が同日、ウェブサイトで発表したところによると、歯磨 き粉製造会社を率いるトーマス・ミンダー氏が提案した、企業幹部の高 額報酬に反対する提案をめぐって実施された国民投票では、67.9%がこ の提案を支持した。投票率は46%だった。

提案では、幹部報酬に関し毎年株主投票を実施し、契約時の賞与や 退職手当、合併完了の際の特別報奨金が廃止される。違反した幹部には 最長3年の禁固刑が科される罰則も含まれている。

2006年にこのキャンペーンを開始したミンダー氏はスイスのテレビ 番組で「長い戦いが終わってうれしい。60%超えは力強いサインだ」と 述べた。ブルームバーグが集計したデータによると、欧州の最高経営責 任者(CEO)の高額報酬上位20人のうち少なくとも5人がスイス企業 で勤務している。

欧州最大の医薬品メーカー、スイスのノバルティスが先月、退任す るダニエル・バセラ会長に対し、競合他社への移籍阻止を目的に最 大7800万ドル(約73億円)を支払う予定であると報じられたことを受 け、幹部報酬を制限する提案に注目が集まった。世論の激しい反発を浴 び、同社はこの取り決めを破棄した。税率が低く、官僚主義的な傾向が 比較的弱いとの見方などから、沖合掘削会社トランスオーシャンや油田 サービス会社ウエザーフォード・インターナショナルなどの企業がスイ スを拠点としている。

原題:Swiss Voters Approve Limits on ‘Fat Cat’ Executive Compensation(抜粋)

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