中国:金融引き締め圧力が緩和-製造・サービス業の伸び鈍化

中国はサービス・製造業の伸び鈍化 を受け、金融引き締め策を先延ばしする可能性がある。全国人民代表大 会(全人代)が5日開幕する中国は、インフレ圧力を考慮しながら難し いかじ取りを迫られている。

3日発表された2月の同国非製造業購買担当者指数(PMI)は5 カ月ぶりの低水準となり、小売りや運輸、銀行などサービス業活動の拡 大ペース鈍化が示された。1日には製造業の伸び減速を示す製造業 PMIが公表されていた。

中国政府は消費者物価上昇率や資産インフレの再加速を引き起こす ことなく、景気回復を維持しようと取り組んでいる。こうした中で温家 宝首相は全人代の冒頭で政府活動報告を読み上げる。政府は所得引き上 げと消費拡大を公約しているが、先週発表した不動産市場の沈静化策の 強化が景気回復を抑制する可能性がある。

みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、 沈建光氏(香港在勤)は、「中国の景気回復は主として2012年10-12月 (第4四半期)に実施された財政・金融刺激策がけん引したもので、イ ンフラ投資と住宅市場の回復が大きく寄与した」と指摘。「民間セクタ ーは依然、過剰生産能力問題に苦しんでいる」と分析した。

沈氏はさらに、住宅市場活性化が国内経済にこの数カ月間及ぼして いた「プラス効果」は不動産規制強化により薄れる見通しだとしながら も、「しかし政府はさらなる値上がりを許容できない」と説明した。

中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は3日北京で、同中銀は 「今年のインフレ抑制に十分自信を持っている」と表明。国内経済は 「若干」のインフレ圧力に直面しており、消費者物価指数の上昇率は昨 年の2.6%から今年は約3%になると推定した。

温家宝首相は5日の報告でインフレ目標を発表する可能性がある。 ブルームバーグは昨年12月、この問題の説明を受けた銀行幹部2人と当 局者1人の話を基に、政策当局者は消費者物価上昇率を約3.5%に維持 することを目指していると報じた。温首相の12年のインフレ目標は4% だった。

原題:China Monetary Tightening Pressure Eases as Growth Rebound Slows(抜粋)

--取材協力:Nerys Avery、Kevin Hamlin.

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