伊政局カレンダー:政権発足に1カ月、再選挙あっても5月以降

イタリア議会でいずれの政党連合も 安定多数を確保できない政局の混迷を受けて、新政権発足に向けた今後 の日程と、任期満了に伴う新大統領の選出手続きについてまとめた。

新たな議会の最初の招集は3月15日以降となる。この間、連携の可 能性を探る非公式の協議が各陣営の間で行われる見通し。首相が正式に 任命され、組閣が行われるまでには、1カ月程度かかる可能性がある。

議会指導者や党首らとの一連の協議を経て、通常は下院で最も多く の票を獲得した政党連合の指導者を大統領が首相候補に指名し、上下両 院で過半数の支持が得られる政権を発足させるよう要請する。

多数派工作が失敗し、他の勢力の指導者もこれを行うことが不可能 な場合、大統領は選挙法改正など急を要する改革を成立させるために暫 定政府を設置するか、議会を解散して再選挙を実施する。多数派工作が 成功した場合は、指名を受けた政治家が首相に就任し、10日以内に上下 両院で信任投票が行われる。

ナポリターノ大統領は5月15日で任期満了となる。憲法の規定に従 って、上下両院は4月15日までに後継者を選ぶ手続きに入る必要があ る。大統領の選出は、議員と58の地域の代表で構成する1000人余りの政 治家がロールコール方式(点呼投票)によって行う。最初の3回の投票 で勝利するには3分の2の支持を必要とし、4回目以降は絶対多数を確 保すればよい。この手続きには数日を要することもあり得る。

上院ではどの政党連合も過半数を確保できなかったが、民主党のベ ルサニ党首を中心とする中道左派陣営が僅差で勝利した下院では、同陣 営に定数(630議席)の過半数の340議席が自動的に配分されるため、ベ ルサニ党首が大統領から政権を発足させるよう要請を受ける可能性が高 い。

ベルルスコーニ陣営との連携をベルサニ氏拒否

ベッペ・グリッロ氏の「五つ星運動」はこれまで、既存の政治勢力 と協力しない考えを示しているが、ベルサニ氏が連携を模索する可能性 も否定できない。同氏はただ、イタリア紙レプブリカとのインタビュー で、ベルルスコーニ前首相率いる自由国民を含む大連立については、民 主党にとって「死を意味する」と述べ、前首相と組む可能性を強く否定 した。

新たな大統領は4月末までには任命される見通しだが、それまでは 再選挙は実施されず、早くても5月までは行われないだろう。

原題:Italy May Need a Month to Form New Government: Timeline Bersani Rejects Deal With Berlusconi in Repubblica Interview (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE