アジア・太平洋株式サマリー:CSI300指数が10年来の大幅安

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。指標のハンセン指数がこの1週間余りで最大 の下げとなった。中国当局が不動産価格抑制を目指して住宅ローン規制 を強化したことを嫌気し、中国不動産株が売られた。

中国政府系のチャイナ・リソーシズランド(華潤置地、1109 HK) は8.9%下落し、2011年10月以来の大幅安となった。マカオでカジノ運 営を手掛けるサンズ・チャイナ(1928 HK)は1.2%安。同社の親会社が 海外腐敗行為防止法(FCPA)に違反した可能性があると初めて認め た。

中国最大の産銅会社、江西銅業(358 HK)は銅相場の下落を受け て3.5%値下がり。中国サービス業活動の拡大ペースが昨年9月以来の 低水準に鈍化する中、中国工商銀行(1398 HK)や中国農業銀行(1288 HK)などの銀行株も売られた。

ハンセン指数は前週末比342.41ポイント(1.5%)安の22537.81 と、2月21日以来最も大きく下げて終了。ハンセン中国企業株(H株) 指数は前週末比2.1%安の11104.65で引けた。中国では5日、北京で全 国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。

敦沛証券(香港)のバイスプレジデント、ジャクソン・ウォン氏 は、不動産規制は「いかなるバブルとの闘いもためらわないという中国 政府の姿勢を示唆している。最大の懸念は売却時に課される不動産税 (現行20%)であろう。これは大きな数字であり、中国の不動産市場全 体に間違いなく打撃を与えるだろう」と語った。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。指標のCSI300指数が2010年以来の大幅安 となった。中国当局が不動産価格の抑制を図るため追加措置を講じたこ とが響いた。中国サービス業活動の拡大ペースが鈍化したことも嫌気さ れた。

上海、深圳両証券取引所のA株に連動するCSI300指数は前週末 比4.6%安の2545.72と、下落率は10年11月以来最大。上海証取の人民元 建てA株と外貨建てB株の両方に連動する上海総合指数は前週末 比86.10ポイント(3.7%)安の2273.40と、11年8月以来の大きな下げ だった。

万科企業(000002 CH)を中心に不動産株指数が値下がり。同指数 は08年6月以来最大の下落となった。中国国務院(政府)は1日、住宅 価格の上昇が「過度に急速」な都市に2軒目の住宅購入を対象に頭金と ローン金利を引き上げるよう通達。不動産を売却する個人には、売却益 の20%納税義務に「厳格」に従うよう命じた。

セメントメーカーの安徽海螺水泥(600585 CH)は10%安、建設機 械メーカーの三一重工(600031 CH)は8.6%下げた。中国民生銀行 (600016 CH)や中国平安保険(集団、601318 CH)も売られた。

浙商証券の張延兵アナリスト(上海在勤)は電話インタビューで、 「こうした新たな措置が講じられると不動産株以外にも影響が及ぶ」と 述べた上で、「ここ数週間は不動産規制のうわさがあり、相場の下げを 主導していた。週末のニュースで規制の詳細がはっきり示されたため、 下げが一段と大きくなっている」と語った。

【インド株式市況】

インド株式相場は下落。経済成長鈍化を嫌気した外国人投資家によ るインド株売り越しは約1年で最大規模となり、センセックス30種指数 は先週、週ベースで5週連続安となっていた。この日は金属株や自動車 株の下げが目立った。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種指数は前週末 比40.56ポイント(0.2%)安の18877.96で終了。

製品値下げを発表した産銅会社スターライト・インダストリーズは 3営業日連続で下げ、二輪メーカーのバジャジ・オートは2月の販売が 減少して1.9%の値下がり。

海外ファンドによるインド株売り越しは2月28日、2億3700万ドル と、昨年3月29日以来最大規模となっていた。チダムバラム財務相が発 表した予算案に投資家が失望した。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前週末比75.61ポイント(1.5%)安の5010.52。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前営業日比13.34ポイント(0.7%)安 の2013.15。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比97.29ポイント(1.2%)安の7867.34。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE