欧州債:イタリア債が続落、再選挙の可能性で-ドイツ債安定

4日の欧州債市場では、イタリア国 債が続落。同国で再選挙の可能性が高まる中、欧州の首脳らは債務危機 収拾へ財政緊縮を続行するようユーロ圏諸国に呼び掛けた。

イタリア10年債利回りは約3カ月ぶり高水準に近づいた。この日は ブリュッセルでキプロス支援などを話し合うユーロ圏財務相会合が始ま った。ローマでは民主党のベルサニ党首の側近が、選挙法を改正した上 で年内に再選挙が必要となることもあり得ると述べた。スペイン10年債 とドイツ国債はほぼ変わらず。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、マイケル・ライスター氏(ロ ンドン在勤)は「このところのイベント展開を受け、市場は当面の政策 リスクをちょっと気にしており、これがこの日の相場のテーマだ」と指 摘。「ドイツ国債が引き続き支えられる一方、周辺国の国債は利回りが 上昇しがちに取引されるだろう」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時35分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.88%。2月27日 には昨年11月15日以来の高水準となる4.96%を付けている。同国債(表 面利率5.5%、2022年11月償還)価格はこの日、0.66下げ105.21。

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員 (経済・通貨担当)は週末に、域内には財政規律を緩める余地がないと ドイツ誌シュピーゲルに語り、ドイツのメルケル首相もイタリアに改革 路線から脱線しないよう呼び掛けた。

スペイン債はこの日、値上がりする場面も見られた。同国で失業者 数の増加ペースが2月に鈍化したためで、10年債利回りは一時6bp下 げた。その後はほぼ変わらずの5.09%。

ドイツ10年債利回りは1.42%。一時は約8週間ぶり低水準の1.39% まで下げた。

英国の10年債利回りは一時、2カ月ぶり低水準に下がった。金融機 関による家計や企業向け融資が昨年10-12月期にネットベースで24 億3000万ポンド減少したとのイングランド銀行(中央銀行)の発表が手 掛かり。

英10年債利回りは昨年12月31日以来の低水準となる1.86%まで低下 後、ロンドン時間午後4時44分現在は前週末比3bp上昇の1.90%。

原題:Italian Bonds Fall for Second Day as EU Finance Ministers Meet(抜粋) 原題:Pound Advances Against Euro on Italy Speculation; Gilts Decline(抜粋)

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