NY外為:ユーロ、対ドルで3カ月ぶり安値近辺-伊情勢で

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ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルでほぼ3カ月ぶりの安値近辺で推移した。イタリアで再選挙 の可能性が高まっていることが売りを誘った。6日に発表される2012年 第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)がマイナス成長になるとの 見通しも背景にある。

円は主要16通貨の大部分に対して上昇。中国のCSI300指数が2 年ぶりの大幅安となったため、円への逃避需要が高まった。豪ドルは米 ドルに対してほぼ8カ月ぶりの安値に沈んだ。オーストラリアの住宅着 工許可件数が予想外に減少したことが悪材料。ドル指数は昨年8月以来 の高水準近辺で推移した。欧州中央銀行(ECB)は7日に政策委員会 を開催する。

シティグループのG10通貨戦略担当の北米責任者、グレッグ・アン ダーソン氏は(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「市場はな おユーロに対してかなり中立的だ。ECB政策委員会の結果を待ってい る。追加緩和が近いとの声が大部分を占めるが、それがユーロをやや圧 迫している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前営業日比ほぼ 変わらずの1ユーロ=1.3026ドル。前週末には一時は1.2967ドルと、昨 年12月11日以来の安値を付けた。円は対ユーロでこの日、0.1%上げ て121円77銭。対ドルでは0.1%上げて1ドル=93円48銭。

ユーロは一段安にも

クレディ・スイスのテクニカルアナリスト、シリン・ベイン氏は顧 客リポートで、ユーロが1日に主要な支持線を下回ったため、昨年11 月22日以来の低水準となる1.2843ドルまで下落する可能性があると指 摘。その水準を割り込めば、昨年11月13日以来のユーロ安水準であ る1.2662ドルに下げる可能性もあるとの見方を示した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.2%安の82.178。2月1日には82.509と、昨年8月20日以来 の高値水準を付けた。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の外国為替戦略の責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロ ンドン在勤)は「多くのイベントリスクを抱える今週、市場参加者はポ ジション構築を考える際、恐らくドル買いに傾くだろう」と述べた。さ らに「ECBの声明や会見に注目が集まるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト37人を対象に実施した調 査によると、6日発表のユーロ圏GDPの予想平均は0.6%減となって いる。

欧州経済に「酸素」を

ANZナショナルのシニアディーラー、アレックス・シントン氏 (オークランド在勤)は「欧州が直面しているのは、魅力的でない経済 成長率や悪化しつつある雇用情勢、依然として不透明なイタリア情勢 だ」と指摘した。

フランスのモントブール生産再建相は3日、ラジオ局ヨーロッパ1 とのインタビューで、欧州経済に「酸素」を与えるためユーロが1ユー ロ=1.1ー1.15ドルに下落することを望むと発言した。

イタリア、ドイツ、フランスは5日、月間の購買担当者指数 (PMI)をそれぞれ発表する。

原題:Euro at Almost 3-Month Low on Italy, Economic Data; Aussie Drops(抜粋)

--取材協力:小宮弘子、Mariko Ishikawa、Candice Zachariahs、David Goodman.

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