輸出企業採算レート、12年度83.9円-過去最高から6年ぶり円安

日本の輸出企業が採算のとれる為替 相場水準は2012年度に全産業の平均で1ドル=83.9円と、06年度以来の 円安・ドル高方向に転じた。前年度は82.0円と過去最高だった。内訳は 製造業が84.1円、非製造業は81.8円。採算レートが平均より円高の業種 では、円安の業種よりも海外生産比率などが高かった。

内閣府が上場企業2374社を対象に実施した「企業行動に関するアン ケート調査」で分かった。調査直前の昨年12月には、円の対ドル相場 は83.6円だった。回答した815社は、調査時点の1月から1年後の14年 1月ごろには88.4円に下がると予想。最も円高だった前年度の80.3円か ら8.1円下げ、6年ぶりの円安転換となった。

海外生産比率は11年度の実績で17.2%と、前年度より0.7ポイント 低下した。ただ、12年度実績見通しは17.7%、17年度は21.3%と上昇傾 向が続く見通しだ。特に「加工型製造業」の水準が高く、今後の上昇幅 も大きいという。

円安が進む中、回答企業は1年後の平均仕入価格を1.4%上昇と前 年度より0.1ポイント加速すると予想。一方、販売価格は0.1%下落する とみている。前年度のマイナス0.3%より下げ幅は縮小するが、デフレ が続くとの見方だ。この結果、「製造業、非製造業とも仕入価格の上昇 を販売価格に転嫁できず、交易条件は悪化の見通し」と内閣府は説明し ている。

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