【FRB要人発言録】時期尚早の利上げは回復を阻害-議長

2月25日から3月3日までの米連 邦準備制度理事会(FRB)要人の主な発言は次の通り(記事全文は発 言者の氏名をクリックしてください)。

<3月1日> バーナンキ議長(サンフランシスコ連銀での会議で発言):時期尚早の 利上げは回復を阻止する高いリスクを伴うもようで、皮肉なことにさら に長い期間にわたって低い長期金利が続く可能性がある。力強い経済に よってのみ、預金者や投資家は実質的に高いリターンを得ることが可能 だ。

<2月28日> エバンス・シカゴ連銀総裁(アイオワ州で講演):日本が実施したよう に、われわれが緩和措置を性急に解除して政策を損なうことのないよう 注意する必要がある。逆風は強く下振れリスクは多いため、前進が妨げ られかねない。

フィッシャー・ダラス連銀総裁(CNBCテレビのインタビュー):わ れわれは景気回復の燃料源だった。だが、それには限度があると思う。 段階的に縮小すべき時期だと考える。停止する時期ではない。

ロックハート・アトランタ連銀総裁(アトランタ連銀での講演):低金 利環境が当面は続くと引き続き予想するのが妥当だろう。これは米国の 銀行にとって純金利収入が縮小し、マージンが抑制されるという厳しい 環境になる。

<2月27日> フィッシャー・ダラス連銀総裁(ニューヨークで講演):住宅市場が好 転し始めたという事実が、住宅ローン担保証券(MBS)購入を現行ペ ースで続ければ行き過ぎの恐れがあると考える根拠だ。量的緩和 (QE)の規模を段階的に縮小し、市場が最終的なQE解除に徐々に適 応できるようにすることが最も望ましいだろう。

バーナンキ議長(下院金融委員会で質疑応答):非常に重要なのは、連 邦準備制度がインフレを2%近辺に維持し、米国は日本にとって大きな 問題だったデフレを回避できているということだ。

バーナンキ議長(下院金融委員会で質疑応答):2011年6月に当局が概 要を提示した出口戦略を近いうちに再検討する。1つ異なる方法を取る 可能性があるとすれば、一部証券の保有期間を若干延ばすことだ。償還 まで持ち続けることもあり得る。一部の金利の上昇は経済が力強さを増 しつつあることを示唆している可能性がある。

バーナンキ議長(下院金融委員会で質疑応答):これまでの兆候によれ ば、住宅市場は底を打った。住宅は回復しつつある。この1年で価格の 上昇が見られる。着工や販売も著しく増加している。

バーナンキ議長(下院金融委員会で質疑応答):時期尚早な利上げは回 復を台無しにし、金利は低下、非常に低い金利が長期的に続く状況にな るだろう。

バーナンキ議長(下院金融委員会で証言):連邦公開市場委員会( FOMC)は然るべき時に金融政策を引き締めるのに必要な手段がある と、引き続き確信している。

<2月26日> バーナンキ議長(上院での議会証言):一部金融市場におけるリスクテ ークの強まりで発生し得るコストが、力強い景気回復の推進によるプラ ス面を上回るとはみていない。インフレは現在のところ落ち着いてお り、インフレ期待もしっかり抑制されているようだ。

バーナンキ議長(上院での証言):当局の政策はデフレリスクを大幅に 低下させる効果があった。現時点でデフレは大きな懸念ではなさそう さ。物価上昇率があまりに低いと、長引くデフレが経済成長や安定を妨 げる日本のような状況に陥る危険がある。

バーナンキ議長(上院銀行委員会で質疑応答):私がハト派だと呼ばれ たのはある面ではそうかもしれない。だがその一方でインフレ率に関す る実績は平均で約2%と、戦後のFRB議長の中ではトップクラスだ。

<2月25日> ロックハート・アトランタ連銀総裁(テネシー州ノックスビルで講 演):現在の労働市場の状況を考慮すれば、景気支援と雇用情勢改善に 向け資産購入プログラムを継続することが当面引き続き適切だ。景気見 通しと関連リスクからみて、現在のアプローチを少なくとも今年後半ま で堅持することが好ましいと考える。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁(国際決済銀行会合で講演):(先 の金融危機時と比べれば米大手魏の自己資本の)最低基準は低過ぎる可 能性がある。支援は実際不可能かもしれない。

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