3月1日の米国マーケットサマリー:株が上昇、経済指標を好感

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3022   1.3057
ドル/円             93.57    92.56
ユーロ/円          121.85   120.85


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     14,089.66    +35.17     +.3%
S&P500種         1,518.21     +3.53     +.2%
ナスダック総合指数  3,169.74     +9.55     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .23%        .00
米国債10年物     1.85%       -.03
米国債30年物     3.06%       -.03


商品 (中心限月)             終値   前営業日比 変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,572.30   -5.80   -.37%
原油先物   (ドル/バレル)    90.96   -1.09  -1.18%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで2カ月ぶり に1.30ドルを割り込んだ。ユーロ圏の2月の製造業景気指数が活動縮小 を示したほか、失業率が過去最悪を更新したことを受けた。

ユーロは週間ベースでは4週続落と、昨年6月以来の長期下落局面 となっている。域内経済のリセッション(景気後退)が続く兆候が見ら れたことで、欧州中央銀行(ECB)に利下げ余地があることが裏付け られた。ドル指数は8月以来の高水準。強制歳出削減を回避できなかっ たことから、より安全な資産を求める動きが強まった。ポンドは大幅 安。英国の製造業の指数が、予想外に活動の縮小を示したことが嫌気さ れた。

BNPパリバのチーフディーラー、ピーター・ゴラ氏は「ユーロが 下落していくのは時間の問題だ」とし、「世界で成長減速を示す状況が 見られ、強制歳出削減や欧州情勢に神経質になっていると言わずにはい られない」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時59分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.3%安の1ユーロ=1.3019ドル。一時1.2967ドルと、12月11日以来 の安値を付けた。週間では1.3%安となっている。対円ではこの日0.8% 上げて121円85銭。ドルは対円で1.1%上げて1ドル=93円59銭。

◎米国株式市場

1日の米国株相場は上昇。この日発動する強制歳出削減への懸念は あったものの、消費者マインド指数や製造業景況指数が予想を上回った ことが材料視された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.2%上昇して1518.20。ダウ工業株30種平均は0.3%高の14089.66 ドル。

ビーコンクレスト・キャピタル・マネジメント(ボストン)の最高 投資責任者(CIO)、ケビン・ディブニー氏は、「これが18カ月前だ ったならば歳出削減パニックとなって、数百ポイント規模の変動があっ ただろう」と述べ、「つまり株式市場で政策当局者への信頼が失われた ということだ」と続けた。

オバマ米大統領は1日、850億ドル規模の連邦歳出の強制削減回避 を目指して議会指導者と交渉した。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。10年債利回りは週間ベースで昨年9月以来の大 幅低下となった。強制歳出削減の発動に対する警戒が強まった。今年度 の削減額は850億ドルとなっており、経済に悪影響を及ぼす恐れがあ る。

オバマ大統領は議会指導者との会合後、連邦歳出の強制削減によ り、経済全体に悪影響が及ぶと発言した。これより先、ISM製造業景 況指数が2011年6月以来の高水準となったことを手掛かりに国債は伸び 悩む場面もあった。中国の製造業活動鈍化やユーロ圏のインフレ率低 下、イタリア国債の下落を背景に、安全を求めた買いも入った。

野村ホールディングスの金利戦略責任者ジョージ・ゴンキャルベス 氏(ニューヨーク在勤)は「ワシントンでは政治の麻痺状態が続いてい る」と指摘。「今後の行方が不透明なため、とりあえず国債を買ってお こうという動きが見られる。質問はその後にしようというわけだ」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後1時39分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.85%。週間では11bp低下と、昨年9月28 日以来の大幅な下げ。10年債価格(表面利率2%、2023年2月償還) は7/32上昇して101 11/32。

30年債利回りは2bp低下の3.06%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。オバマ米大統領は連邦歳出の強制 削減により、経済全体に悪影響が及び、雇用が失われると述べた。金は 週間ベースでは4週連続安。

オバマ大統領は、1日発動する強制歳出削減に伴う悪影響を阻止す るよう議会に要請。さらに、税の抜け穴をふさぎ、給付金制度などの歳 出削減を盛り込んだ代替法案を可決するよう求めた。金は2月、月間で は過去16年で最長となる5カ月連続の下落となった。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「政府の 歳出が落ち込むのに伴い、市場はデフレ不安を感じており、それが金に はマイナスに作用している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.4%安の1オンス=1572.30ドルで終了。週間ではほぼ変 わらず。年初からは6.2%値下がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。年初来安値を付けた。中国の製 造業活動が予想ほど伸びなかったほか、米国で歳出強制削減が避けられ なくなったため、燃料需要が落ち込むとの懸念が強まった。

中国の製造業活動が2カ月連続で鈍化したことを示す指標が発表さ れ、ユーロ圏の製造業景気指数は19カ月連続で活動縮小を示した。米国 では財政強制削減の代替案をめぐり民主党と共和党の対立が続いてい る。ブルームバーグの調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の2 月の産油量は0.3%拡大の日量3070万バレル。

コンフランス・インベストメント・マネジメント(セントルイス) のチーフマーケットストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「世界的 に製造業の数値は非常に弱く、それは常に商品相場には悪い材料だ」と 指摘。「歳出強制削減がこの日、発動される。従来、考えられていたほ ど悪くはないかもしれないが、商品需要に悪影響を与える可能性があ る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比1.37ドル(1.49%)安の1バレル=90.68ドルと、昨年12月24日以来 の安値水準で終えた。週間では2.6%下落。

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