欧州債:ドイツ債上昇、ユーロ圏失業率が最悪-伊国債は下落

1日の欧州債市場ではドイツ国債が 上昇し、10年債利回りは8週間ぶりの水準に低下した。ユーロ圏の1月 の失業率が過去最悪となったほか、製造業活動の縮小があらためて示さ れ、安全資産を求める動きが強まった。

独10年債は週ベースでは2週連続高。経済データはユーロ圏のリセ ッション(景気後退)深刻化を裏付けている。イタリア債は3日ぶりに 値下がり。同国では1月の失業率が少なくとも1992年以来の高水準に達 したほか、総選挙後の政局混迷の中で民主党のベルサニ党首が、対立す るベルルスコーニ前首相との連立を否定した。

INGグループの先進国市場債券責任者、パドライク・ガービー氏 (アムステルダム在勤)は「ドイツ10年債利回りが1.5%近くというの は、ユーロ圏が依然として厳しい環境下にあることを反映している」と 指摘。「経済見通しは引き続き弱く、一段の利下げを実施する余地があ る。スペインとイタリア、ギリシャにはシステミックリスクが残ってお り、安全資産の需要を支えている」と説明した。

ドイツ10年債利回りはロンドン時間午後5時現在、前日比4ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.41%。一時は1.40%と、 1月2日以来の低水準に達した。同国債(表面利率1.5%、2023年2月 償還)価格は0.405上げて100.825。利回りは今週1週間で16bp低下し た。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した1月 のユーロ圏失業率は11.9%と、統計開始の1995年以来で最高。マークイ ット・エコノミクスが同日発表した2月の域内製造業景気指数(改定 値)は47.9と前月から横ばい。同指数は50が活動拡大と縮小の分かれ 目。

イタリア10年債は週ベースで2週連続安となった。利回りはこの 日、6bp上げて4.79%。前週末比では34bp上昇。ベルサニ氏は同国 紙レプブリカとのインタビューで、ベルルスコーニ氏の自由国民を含め た大連立は民主党の「死を意味するだろう」と語った。

英国債は上昇。10年債利回りは週ベースで、2011年11月以降最大の 下げ。この日発表された2月の同国製造業景気指数が予想に反して下が った。

ロンドン時間午後4時40分現在、英10年債利回りは前日比10bp低 下の1.87%。これは昨年12月31日以来の低水準。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格は0.865上げて98.94。利回りは前週末 比で24bp下げ、2011年11月4日終了週以来最大の低下となった。

原題:German Bunds Rise as Unemployment Climbs; Italian Bonds Fall(抜粋) 原題:Pound Drops Below $1.50 as Manufacturing Shrinks; Gilts Advance(抜粋)

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