JPモルガンとモルガンSが首位で並ぶ-12年の株式手数料

2012年5月17日、ソーシャル・ネッ トワーク・サービス(SNS)最大手の米フェイスブックがハイテク企 業として過去最大となる160億ドル(現在の為替レートで約1兆4800億 円)規模の新規株式公開(IPO)を完了した約1時間後、ファストフ ードチェーンを運営するCKEはそれよりも控え目なIPO計画を発表 した。その規模は最大で2億1300万ドルだ。

CKEのアンドルー・パズダー最高経営責任者(CEO)はそれか ら3カ月もたたないうちにIPO計画を棚上げした。11年に低調だった 株式発行が息を吹き返すとの楽観的な見方で12年はスタートを切ったも のの、フェイスブック株の30%下落や欧州経済危機の再燃、米国の「財 政の崖」をめぐる交渉の行き詰まりなど悪いニュースで1年を終えた。 ブルームバーグ・マーケッツ誌(4月号)が報じた。

2月中旬の段階でパズダーCEOはまだIPOの日時を確定してい ない。CKEのように上場を保留する企業は増えている。同CEOは 「不安が大きいと誰もが心配している」と話す。

ブルームバーグが集計したデータによると、12年の世界の株式発行 総額は7.4%増の4780億ドル。ブルームバーグ・マーケッツの年間引き 受けランキングでは、JPモルガン・チェースとモルガン・スタンレー がそれぞれ11億6000万ドルの手数料収入を得て首位に並んだ。両行とも にフェイスブックのIPOやアメリカン・インターナショナル・グルー プ(AIG)の米政府保有株の売り出しに携わった。12年のIPO手数 料総額は32%減の43億ドル。

フェイスブックのIPOの規模は12年の株式発行規模で2位の日本 航空のほぼ倍。中国人寿保険(集団)は香港市場で最大規模となる36億 ドルの資金を集めた。

ウェルズ・ファーゴの株式シンジケート責任者リア・ベイヤー氏 は、今年は財政問題をめぐる米議会の対立が今後も投資家心理の重しと なり、IPOの妨げになる可能性があるとの見方を示した。

手数料の算出はIPOと売り出しで手数料体系が異なる傾向がある ため、それぞれ別々に行った。株式関連証券は算出対象から外してい る。金融機関の投資銀行部門が扱った自行の株式発行・売り出しも除外 した。

株式引き受け手数料収入ランキングで、日本勢では野村ホールディ ングスが3億4000万ドルで10位(11年も10位)、三井住友フィナンシャ ルグループが1億3000万ドルで19位(11年は38位)、大和証券が1 億1000万ドルで20位(同17位)だった。

原題:Morgan Stanley Ties JPMorgan in Earning Most Fees From Offerings(抜粋)

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