武田薬、がんのリスク警告怠る-アクトスの訴訟で弁護士指摘

アジア最大の製薬会社、武田薬品工 業の糖尿病治療薬「アクトス」を処方された米カリフォルニア州在住の 男性が同社を相手取って起こした訴訟で、男性の弁護士は同社が同薬に 関係するがん発症リスクについて医師への警告を怠ったと指摘した。ア クトスをめぐっては3000件を超す訴訟が起こされており、今回が最初の 裁判。

ロサンゼルスのカリフォルニア州地裁で28日に始まった審理の冒頭 陳述でジャック・クーパー氏の弁護を担当するマイケル・J・ミラー氏 は、武田の営業担当者はクーパー氏の担当医を195回以上訪問したにも かかわらず警告しなかったと指摘した。この医師は2006年にクーパー氏 にアクトスを処方。同氏は11年11月にぼうこうがんと診断されるまで2 年余りにわたってアクトスを服用していた。

裁判所記録によると、アクトスがぼうこうがんなどの病気を引き起 こしたとして武田は数千件の訴訟に直面している。

ミラー弁護士は陪審員に対し、「ぼうこうがんが原因でクーパー氏 は余命7カ月だろう。治療法はない」と訴えた。

クーパー氏の訴えはカリフォルニア州のケネス・フリーマン判事の 下に併合された訴訟の一つ。武田はイリノイ州地裁でも訴えを起こされ ているほか、ルイジアナ州では1200件を超す訴訟が連邦判事の下に併合 されている。裁判所への届け出によれば、連邦地裁での最初の審理は14 年11月に予定されている。

武田は米食品医薬品局(FDA)がアクトスを安全で効果的な薬品 だと判断したと指摘。ぼうこうがんを引き起こすことは証明されていな いとして対応に問題はなかったと主張している。同社の弁護団も28日に 冒頭陳述を行う予定。

原題:Takeda Didn’t Warn Doctors of Actos Cancer Risk, Lawyer Says (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE