米上院:強制歳出削減の代替法案2件の動議否決-1日前に

米上院は3月1日に発効予定の850 億ドル(約7兆8700億円)の強制歳出削減に代わる措置として民主、共 和両党がそれぞれ提出していた代替法案を採決に持ち込むための動議を いずれも否決した。

民主党の代替法案を採決に持ち込むための動議は賛成51、反対49 で、共和党案は賛成38、反対62と、いずれも可決に必要な60票に届かな かった。

強制的な歳出削減の発動前に、米議会で追加的な行動は予定されて いない。強制削減の規模は9年間で総額1兆2000億ドル。今会計年度 (2012年10月-13年9月)は残り7カ月間で850億ドル。

オバマ大統領は28日の声明で、共和党が投票で「赤字削減の全ての 負担を中間層に直接負わせる」ことを決めたとコメントした。大統領は 3月1日、議会指導者をホワイトハウスに招き次のステップについて協 議する。

28日の投票は民主、共和両党にとって強制歳出削減の発効に大義名 分を与える象徴的な意味合いがあった。民主党のリード上院院内総務は 投票後の記者会見で、「共和党は強制歳出削減を進めたい考えで、これ までそう主張してきた。これに対してわれわれが合理的なアプローチを 取ろうとしても共和党はそうさせようとしない」と批判した。

歳出削減の代替策をめぐる両党の隔たりは大きい。民主党は増税を 盛り込むべきだと主張するが、共和党はこれに反対している。歳出削減 に伴う政府機関の機能低下の責任はオバマ大統領よりも共和党にあると 国民は批判するだろうと、民主党議員らは述べている。

市場の反応

動議が上院で否決されたのを受け、28日の米株式相場は取引終了 前30分でそれまでの上げを消した。S&P500種株価指数は前日比0.1% 安の1514.56で終了。一時は0.6%高まで上昇していた。ダウ工業株30種 平均は20.88ドル(0.15%)安の14054.49ドルで終了。

ベイナー下院議長(共和)は「民主党上院議員らが1年3カ月が経 過しても強制歳出削減の代替法案を1つも可決していないことは恥ずか しいことだ」と述べ、「増税を目指したきょうの大胆な政治的行動が失 敗したからには、われわれがこの問題の収拾に着手できるよう大統領と 民主党上院議員は今こそ上院で法案通過に必要な困難な仕事に取り組ま ねばならない」とコメントした。

議会関係者が匿名を条件に語ったところによると、3月1日のホワ イトハウスでの会合はワシントン時間午前10時に予定されている。会合 には共和党のベイナー下院議長とマコネル上院院内総務、民主党のリー ド上院院内総務、ペロシ下院院内総務が出席する。強制削減は大統領令 に基づき発効する。大統領は1日の午後11時59分までに大統領令を下す ことになっている。

--取材協力:Roxana Tiron、James Rowley、Cheyenne Hopkins、Lisa Lerer、Laurie Asseo.

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