2月28日の米国マーケットサマリー:株は引け直前に上げを消す

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3058   1.3139
ドル/円             92.60    92.24
ユーロ/円          120.92   121.17


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,054.64     -20.73     -.1%
S&P500種           1,514.68      -1.31     -.1%
ナスダック総合指数    3,160.19      -2.07     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .23%        -.01
米国債10年物     1.88%       -.02
米国債30年物     3.09%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,578.10    -17.60   -1.10%
原油先物         (ドル/バレル)   91.90      -.86     -.93%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対して下落。イタ リアでの政権樹立をめぐる混乱が影響した。また、域内のインフレ鈍化 で欧州中央銀行(ECB)に刺激策の実施余地が生まれたことも手掛か り。ユーロは対ドルで、月間ベースでは昨年7月以降で初の値下がりと なっている。

ユーロはこの日、主要通貨の大半に対して下落。ECBのドラギ総 裁は27日遅くミュンヘンでのイベントで、金融政策を近いうちに引き締 める考えはないことを示唆した。昨年10-12月(第4四半期)の米実質 国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改定値は速報値のマイナス から上方修正され、辛うじてプラス成長となった。南アフリカ・ランド は対ドルで下落。同国の1月の貿易赤字は過去最大となった。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「イタリアで混乱が解 消されていないことを考えると、1.31ドルを上回るユーロの水準は危険 な橋を渡ることのように思われた」とし、「きょうユーロは域内のファ ンダメンタルズを材料に取引されており、よって不安定な状況になって いる」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時48分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.4%安の1ユーロ=1.3087ドル。対円では変わらずの121円21銭。ド ルは対円で0.4%上昇し、1ドル=92円63銭。

◎米国株式市場

28日の米株式相場は引け前最後の30分で上げを消した。米民主・共 和党がそれぞれ出した強制歳出削減の代替法案を採決に持ち込むための 動議が、上院で否決されたことが影響した。

S&P500種株価指数は0.1%安の1514.68。一時は0.6%高まで買い 進まれる場面もあった。ダウ工業株30種平均は20.88ドル(0.2%)安 の14054.49ドル。

◎米国債市場

米国債市場では10年債相場が昨年11月以来で初めて月間で上昇。3 月1日に発動する850億ドル規模の歳出強制削減が景気回復の腰折れに つながり、金融緩和が継続するとの見方が強まった。

昨年10-12月(第4四半期)の米実質国内総生産(GDP、季節調 整済み、年率)改定値が上方修正されたものの、予想を下回ったため、 国債相場は朝方は堅調に推移した。ただ、シカゴ地区の製造業景況指数 が予想外に上昇し、新規失業保険申請件数が減少したため、高利回り資 産を求める動きとなったことから、国債相場は上昇分を失った。株価は 上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は今週の議会 証言で、時期尚早な利上げは景気回復を止めてしまうとの認識を示し た。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「今週のバーナンキ議長の証言で、金利はし ばらく低位にとどまるとの見方が強まった。議長はあらゆる権限を行使 して金利を低く抑制しようとしている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後1時57分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.9%。一時 は1.87%まで低下し、50日移動平均である1.89%を下回った。26日には 1月24日以来の低水準となる1.84%まで低下した。

2月全体では9bp低下と、昨年7月以来の大幅な下げとなった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。景気に対する楽観を背景に、金に 逃避する動きが後退した。月間では過去16年間で最長の連続安となっ た。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は前週比で減少し た。ドイツの2月の失業者数は予想に反して減少。日本の1月の鉱工業 生産指数は前月比で2カ月連続して上昇した。金は今年に入って5.8% 下落。昨年までは12年連続で上昇し、価格は6倍に跳ね上がった。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話取材に対し、「世界的に経 済状況に改善の兆しが表れているとの事実に誰もが気づき始めているた め、金はもはや選好される資産ではなくなっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.1%安の1オンス=1578.10ドルで終了。月間では5%下 げ、1997年1月以来最長となる5カ月連続の下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。年初来の安値で終了した。昨 年10-12月(第4四半期)の米実質国内総生産(GDP、改定値)の伸 び率が市場予想を下回ったことや、ユーロが対ドルで下落したことが響 いた。

米商務省が発表した第4四半期の実質GDP改定値は前期比0.1% 増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 は0.5%増だった。ユーロは対ドルで昨年7月以来初の月間ベースで下 落。代替投資としての原油の妙味は後退した。

タイチ・キャピタル・アドバイザーズの商品ファンドマネジャー、 タリク・ザヒル氏は「経済が絶好調でないことは周知の事実だ。原油需 要に影響を及ぼすだろう」と指摘。「ドルがかなり堅調で、それも原油 の重しになっている。きょうは月末で、ポジション調整に伴う利益確定 の動きが活発だ。リスク回避の一日があっても驚きではない」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比71セント(0.77%)安の1バレル=92.05ドルで終了。終値では昨 年12月31日以来の安値となった。月間では5.6%値下がりし、昨年10月 以来初の下落となった。

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