IMF、米国の成長率予想を下方修正へ-歳出の強制削減で

国際通貨基金(IMF)は米国の成 長見通しを下方修正すると、ウィリアム・マレー報道官が明らかにし た。米国では、850億ドル(約7兆8700億円)の歳出強制削減の発効が 3月1日に迫っている。

マレー報道官は「現在、米国での歳出強制削減は鍵となる問題の一 つだ」とし、「これはつまり、IMFが米国の成長予想や他の予想を再 評価する必要があることを意味する」と述べた。

報道官によれば、IMFは現在、今年の米成長率を2%と予想して いるが、歳出強制削減が全面的に実施された場合、成長率は少なくと も0.5ポイント押し下げられるとみている。報道官はまた、米国の需要 減少で貿易相手国が痛手を受けるとして、歳出削減は世界の成長にも打 撃を与えるとの見方を示した。下方修正は3月公表の世界成長見通しに 含まれるという。

歳出強制削減が米政府・議会で懸案事項となっているにもかかわら ず、市場の動きには住宅販売や消費者信頼感、雇用の持ち直しを受け て、米経済は歳出削減の影響に十分耐え得るとの見方が示唆されてい る。S&P500種株価指数は年初から6.5%上昇し、10年物米国債利回り は1月31日以降10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し た。

マレー報道官は、イタリアの議会選挙がいずれの陣営も安定多数を 確保できない結果となり、欧州の先行きや同国のリセッション(景気後 退)深刻化に懸念が強まっていること関しては直接のコメントを控え た。その上で、イタリアは財政政策における最近の進展を維持して財政 再建を確実にするとともに、労働市場や製品市場の改革を急ぐべきだと 述べた。

原題:IMF Says It Will Lower U.S. Outlook Because of Sequestration (2)(抜粋)

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