友野鉄連会長:1ドル=95円から100円が望ましい-長期安定を

日本鉄鋼連盟の友野宏会長(新日鉄 住金社長)は28日、都内の会見で安倍晋三自民党政権誕生で円高修正が 進行した為替相場について、国内鉄鋼業にとって「1ドル=95-100円 のレンジが好ましい」と話した。

外国為替市場のドル・円相場は昨年12月16日の衆院選での自民党大 勝、26日の安倍政権誕生後から円高修正が進み、一時1ドル=94円32銭 を付けた。2月28日午後4時32分現在、1ドル=92円40銭付近で推移し ている。

友野氏は、「超円高が是正されているのは好ましいこと。国内鉄鋼 業界だけでなく、鉄鋼ユーザーの国際競争力も改善されている」と述べ た。その上で、為替水準が1ドル=95-100円付近で長期的に安定する ことへの期待を示した。

円安・ウォン高の進展について、「われわれが主に戦っている東南 アジアでも安値の外国鋼材が出回ることにブレーキがかかっている」と 指摘、「日本の鉄鋼業界にとっては好ましい」と述べた。

政府は28日、黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁を日本銀行総 裁に起用する人事案を国会に提示した。友野氏は、「デフレ脱却に向け て強い意志と能力をもった人の中から選ばれた」との見方を示した。

アベノミクスの効果については、「経済的に明るい兆しが出てい る」と指摘しつつも、「期待先行の部分があるので、日銀と政府はしっ かりと連携して具体的な政策をスピード感をもって行ってもらいたい」 と語った。