米民主、共和両党:強制的な歳出削減を容認か-有利と判断で

米政府は差し迫っている強制的な歳 出削減発動に伴う景気への影響を警告しているが、民主、共和両党はと もに今年度の850億ドル(約7兆8500億円)の削減を容認することで前 進できると考えている。少なくとも一時的には。

自動的な削減発動となれば、国立公園のほか検査官不足で精肉場も 閉鎖されるほか、国防総省職員らも一時待機となるのが現実だ。だがオ バマ大統領と民主党にしてみれば、こうした現実こそが共和党が求める 歳出カットだけに頼る赤字削減アプローチが米国民の利益とならないと の民主党の主張を裏付けることにもなる。

下院予算委員会の民主党トップ、クリス・バンホーレン議員(メリ ーランド州)はインタビューで、「特定の利益や極めて裕福な人々にた めの優遇税制を守るより、雇用や安全保障に絡んだ歳出、重要な投資を 守ることの方が重要だと上院の共和党議員は最終的に認識するだろう」 と述べる。

ただ最終的に9年間で歳出を1兆2000億ドル減らすことにつながる プログラムの第1弾が実施されれば、共和党の支出圧縮と増税反対への 取り組みを強調させることにもなる。

共和党のトム・コバーン上院議員(オクラホマ州)はインタビュー で、政府支出が止まるのは「恐ろしいことだが何も削減されないよりは ましだ。今後10年で1兆2000億ドルの歳出を減らせれば米国にとっては プラスだ」と話す。

現行の暫定予算措置が3月27日に期限切れとなるほか、5月には連 邦債務の上限引き上げも必要となる。民主、共和両党とも自動的な歳出 削減が始まることで、今後の交渉におけるそれぞれの立場が強まること に賭けている。

原題:Republicans Join Obama Seeking the Bright Side of Spending Cuts(抜粋)

--取材協力:James Rowley、Kathleen Hunter、Catarina Saraiva.