米ボーイング社長:GSユアサ製バッテリー継続使用-改善策説明

米ボーイング社の民間航空機部門の レイモンド・コナー社長兼CEO(最高経営責任者)は28日午前、ボー イング787型機のバッテリー不具合問題でGSユアサ製電池を今後も 継続使用する意向を示した。国交省内で記者団に述べた。

コナー社長は同日、太田昭宏国交相と会談し、米連邦航空局 (FAA)に提示した不具合問題の改善策などを説明した。その後、記 者団からのGSユアサ製バッテリーの使用についての質問に対し、「わ れわれが調べたところ、考えを覆すものは出ていない」とし、GSユア サとの関係は「良好で問題ない」と述べた。

同社長は、今後の対策としてバッテリーに3つの層の保護システム を貼り付けて安全性を確保する、とした。リチウムイオンの専門家も集 め、これまで24時間体制で数百人のエンジニアで問題の解決を図ってい るとし、あらゆる可能性に対応した改善策を大臣に説明したことを明ら かにした。ただ、改善策について日米の当局と話し合っており、「詳細 については言えない」とした。

B787は、全日空機が1月に搭載していたGSユアサ製のリチウ ムイオンバッテリーの不具合から、高松空港に緊急着陸するトラブルを 起こした。国内外の航空会社もトラブル発生直後から同型機の運航を停 止。原因を突き止めるため日米当局などによる調査が続いている。

こうした中、ボーイングはバッテリーのデータ収集の目的で、試験 飛行を行ったほか、運航の再開を目指してFAAに22日(米国時間)改 善策を提示した。

同社長は「ボーイング従業員17万人を代表してここに来た」、「大 切なカスタマーである全日本空輸や日本航空、利用者のみなさんに謝罪 する」と語った。「安全はわれわれの最も大切な中核となる価値観」と して安全が最優先事項と強調。そのうえで、一刻も早く運航再開に漕ぎ 着けたいとし、間もなく解決の最終段階に入るとの見通しを示した。