アルゼンチン:米地裁の支払い命令拒否-デフォルト再発の恐れ

米連邦地裁がアルゼンチンに対し債 務再編に応じなかった債権者に13億ドル(約1200億円)を支払うよう命 じた判決について、アルゼンチン側の弁護士は連邦高裁で従わない意向 を表明した。

アルゼンチンの弁護を担当するジョナサン・ブラックマン氏は、再 編を拒否した債権者への支払いをニューヨークの連邦高裁の3人の判事 から強制された場合、再編した債務がデフォルト(債務不履行)に陥る と主張した。

2時間余りにわった口頭弁論で連邦高裁のリーナ・ラギ判事が「つ まり、自国の案以外はいかなる命令にも従わないということか」と尋ね ると、ブラックマン氏は「そのような命令にわれわれが自発的に従うこ とはない」と答えた。弁護団のテーブルにはアルゼンチンのロレンシノ 経済財務相とブドゥ副大統領が同席した。

ブラックマン氏は、再編された債務への支払いを行う際は常にデフ ォルト債への支払いも義務付けた連邦地裁判決について、アルゼンチン の主権を侵すものだと述べ、新たな金融危機を招きかねず、ニューヨー クの連邦裁判所でのアルゼンチン債をめぐる訴訟件数は4倍に膨らむと 指摘。「われわれは政府を代表している。政府というものは自国の原則 に根本的に反することを行うよう命じられることはない」と強調した。

アルゼンチンが再編した債務の債権者や決済仲介機関、再編された 債券の受託銀行など第三者も、連邦地裁判決で自らの利益が脅かされる と主張している。連邦高裁はこの日の口頭弁論でアルゼンチンと、債務 再編を拒否した投資家の双方の主張を聞いたほか、再編に応じた債権者 の代表組織の弁護士や再編された債券の受託銀行であるバンク・オブ・ ニューヨーク・メロンからも説明を受けた。連邦高裁は数週間から数カ 月間は判決を下さない可能性がある。

原題:Argentina’s Default Threat Meets Skepticism at Appeals Court(抜粋)

--取材協力:Daniel Cancel、Eliana Raszewski、Camila Russo、Katia Porzecanski.

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