ECB理事2人、緊急の金融緩和策を長く続けるリスクに警鐘

欧州中央銀行(ECB)のメルシ ュ、プラート両理事は27日、緊急の緩和策をあまりにも長い期間続ける リスクに警鐘を鳴らした。

メルシュ理事は就任後初めての講演で、「異例の措置をあまりにも 長期間続けることは不適切なインセンティブをもたらし、モラルハザー ドを招く」と指摘。市場の歪みが膨らむ恐れがあるとして特定の緊急措 置からの脱却は「望ましいだろう」と付け加えた。一方、プラート理事 は「ECBの政策は据え置かれる期間が長いほど効果は薄れる」リスク があると警告した。

ECBは政策金利を過去最低水準の0.75%に引き下げ、市中銀行に 1兆ユーロの資金を供給したほか、多額の債務を抱える国が経済改革に 同意すればその国の国債を買い取ると表明した。ドラギ総裁はこの日、 金融刺激策の出口戦略の検討には「程遠い」と述べる一方で、金融政策 ができることには限界があるとしている。

プラート理事は同じ政策による介入を一段と大規模に必要とするほ ど「マクロ経済への影響力は段々と希薄になる」と述べた。また、金利 が長期間低水準にとどまり、潤沢な流動性が供給されるとの期待は、 「業務合理化やバランスシート修復への市中銀行のやる気をそぐ恐れが ある」と指摘した。

原題:Two ECB Board Members Warn of Risk in Loose Monetary Policy (1)(抜粋)