欧州最大の石油会社、英蘭系ロイヤ ル・ダッチ・シェルは太陽光が今後約50年間に最大のエネルギー源にな る可能性があるとのリポートを発表した。同社は4年前に太陽光事業か ら撤退している。

ニューレンズ・シナリオ」と題した今世紀のエネルギー需要に関 するリポートの中で、太陽光パネルが2070年までに主要なエネルギー源 になるとの見通しを示した。もう一つのシナリオでは、天然ガスが30年 までに主要なエネルギー源になると予想している。

リポートに付記した声明で、ペーター・ボーザー最高経営責任者 (CEO)は「これらのシナリオは、今後数年間の政府、財界、家庭の 選択が将来に大きな影響を及ぼすことを示している」と述べた。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが集計したデー タによると、太陽光発電能力は昨年、約1億200万キロワットに拡大し たとみられる。エネルギー価格の上昇を前提とするシェルの推計は、こ のような太陽光発電ブームを背景としている。国際エネルギー機関 (IEA)のデータによると、2000年時点では100万キロワットだっ た。

IEAによると、コストの低下と政府の補助金で太陽光発電量は35 年に約6億キロワットになり発電の2%余を占める見込み。

シェルの今回のリポートは同社が発表したものの中では最も長期的 な見通し。同社は過去5年間に、代替エネルギー、二酸化炭素の回収・ 貯留の研究に23億ドルを投資している。

シェルのリポートによると、エネルギー需要は、人口増や生活水準 の向上などで今後50年間に倍増する見通し。同時に世界の温暖化ガス排 出は2100年までにゼロに近くなると予想した。

原題:Shell Sees Solar as Biggest Energy Source After Exiting Industry(抜粋)

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