787の早期運航再開はない、ボーイング対応策承認でも-米当局

米連邦航空局(FAA)のウエルタ 長官は27日、米ボーイングが最新鋭旅客機「787」(ドリームライナ ー)の運航再開に向けて提示した包括的な改善策が承認された場合でも 運航停止命令の解除にはなお徹底的な安全性試験が必要になるとの見解 を示した。

ウエルタ長官は1月16日の787運航停止命令をFAAが解除する日 程について見通しを示さなかった。

同長官は米下院公聴会で「改善策の承認後は同案を実行するプロセ スを進めなければならないが、運航再開までには極めて多くの試験や追 加の分析、設計の見直しが行われるだろう」と発言した。

ウエルタ長官は公聴会後に記者団に対し、ボーイングが提示した改 善策は「非常に包括的な提案とみられる」と述べた上で、バッテリート ラブルを引き起こし得る全ての要因への対処を狙ったものだと説明し た。

ウエルタ長官によると、現在FAAの技術スタッフが同改善策を検 討しており、「恐らく来週中」に報告書が長官に提出される見込み。 FAAが同社の改善策を承認した場合でも、そうした解決法が実際に有 効かどうかテストする必要があると同長官は述べた。

ボーイングの提案は基本的に、バッテリーの8つの個々のセルの過 熱阻止、隣接セルへの延焼防止、全セル発火時の機体保護という3重の 安全対策となっていると同長官は説明した。

ボーイングの広報担当マーク・バーテル氏は改善策に関してコメン トを控えた。ボーイングの27日の株価終値は2.3%高の77.36ドルと、1 月9日以来最大の上げとなった。

政府当局者2人によると、787のバッテリーを製造したGSユアサ はFAA当局者に対し、ボーイングの案以外に、バッテリーへの電流を 適正水準に保つ制御機構を装備すべきだと伝えた。ユアサの動向に関し て発言する権限がないとして匿名で明らかにした。

原題:Boeing Three-Part Fix Won’t End 787 Grounding Quickly, FAA Says(抜粋)

--取材協力:Jeff Plungis、Susanna Ray.