PIMCOグロース氏が警告、社債価格の根拠のなさ強まる

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用する ビル・グロース氏は、米連邦準備制度が政策金利を何年にもわたって過 去最低水準に据え置いたことで、資産価格の根拠のなさが強まりつつあ るとの認識を示した。

グロース氏は月次の投資アウトルックで、資産価格の水準は投資家 が警戒すべきであることを示唆しており、価格の根拠のなさは10段階評 価の6程度で現在も上昇していると記した。見解は、PIMCOのウェ ブサイトに27日に掲載された。同氏は、スタイン連邦準備制度理事会 (FRB)理事が今月、社債などクレジット市場の一部は金融の安定を 脅かしてはいないものの、過度なリスクテークの兆候を示しつつあると 述べたことに言及した。

グロース氏は「社債と高利回り債は幾分過熱し、根拠なしに価格付 けされている」と指摘。「スプレッドが小さい上、企業の利益率は過去 最高水準に達して低下余地がある。経済は依然として不安定だ」との認 識を明らかにした。

ブルームバーグのデータによれば、銀行が今年これまでに引き受け た高利回り債は896億ドル(約8兆3000億円)相当で、前年同期比36% 増加。昨年は通年で過去最高の4330億ドルだった。投信調査会社モーニ ングスターによると、昨年、投資信託とジャンク債(高利回り・高リス ク債)の上場投資信託(ETF)に流入した資金は330億ドルで、前年 から55%増加した。

米連邦準備制度が月850億ドルの資産を購入し、フェデラルファン ド(FF)金利の誘導目標を08年12月以降、0-0.25%のレンジに維持 していることで、よりリスクの高い資産への需要が増え、ジャンク債の 価格を押し上げている。

原題:Gross Says Corporate Bonds Irrationally Priced as Risks Rise (1)(抜粋)

--取材協力:Christine Harper、Donal Griffin.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE