今日の国内市況(2月28日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株大幅反発、ユーロ高と米統計-全業種上げ、緩和恩恵銘柄

東京株式相場は3日ぶりに大幅反発。イタリア懸念の後退を受けた ユーロ上昇や住宅など米国経済統計の改善を好感し、自動車や電機など 輸出関連株中心に東証1部33業種は全て高い。日本銀行の次期執行部に よる積極的な金融緩和期待も広がり、不動産や倉庫など金融緩和恩恵、 土地持ち業種の上げは際立った。

TOPIXの終値は前日比21.94ポイント(2.3%)高の975.66、日 経平均株価は305円39銭(2.7%)高の1万1559円36銭。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの角田成広シニアイン ベストメントマネジャーは、「日本株はいっときの過熱感が収まってき た」とした上で、「欧州の状況が悪いのは分かっているが、日本企業の ファンダメンタルズを下に向かせるほどの悪影響は考えにくい」との見 方を示した。

●債券は続伸、長期や超長期債に投資家の買い-2年債入札結果は弱め

債券相場は続伸。投資家から長期や超長期債を中心に買いが入り、 相場が押し上げられた。一方、きょう実施の2年国債入札は応札倍率が 低下するなど弱めの結果となった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.67%で開始。その後は徐々 に水準を切り下げ、午後に入ると0.655%と2003年6月26日以来の低水 準を付けた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、債券相場につ いて、「インデックス(指数)の長期化に伴う需要で、超長期や長期債 が買われて利回り曲線はブル・フラット(平たん)気味となっている」 と話した。

●円ほぼ全面安、対ユーロで121円台-政府が「黒田日銀総裁」案を提示

東京外国為替市場では、円が主要通貨に対してほぼ全面安。日本政 府が大胆な金融緩和論者で知られる元財務官の黒田東彦アジア開発銀行 (ADB)総裁を日本銀行の総裁に充てる人事案を国会に提示したこと で、追加緩和期待から円が売られた。

この日の取引は、前日のニューヨーク時間遅くの取引を引き継ぐ格 好で、朝方から円売りが優勢の展開。ユーロ・円相場は一時1ユーロ =121円83銭と3営業日ぶりの水準まで円が売られた。午後4時10分現 在は121円36銭前後。前日の東京と欧州の時間帯には120円を挟んでの推 移だったが、米国時間に入ると株価の大幅上昇を背景に121円台まで円 安が進んだ。

セント・ジョージ銀行のエコノミスト、ジャヌ・チャン氏(シドニ ー在勤)は、「安倍首相は日銀に何をしてほしいか明言しているし、黒 田氏は経済成長のための金融緩和を押していくだろう。それが過去数カ 月間の円安の背景にある。そういった全ての期待が現在の円水準に織り 込まれている」と話していた。

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