イタリア債上昇、大連立に期待-スペインとポルトガルも高い

28日の欧州債市場では、イタリア国 債が続伸。同国の総選挙では安定多数勢力が生まれなかったものの、主 義主張の違いを乗り越えた大連立政権が発足するとの観測が相場を支え た。

イタリアのポリヨ財務次官は27日、民主党のベルサニ党首を中心と する中道左派と、ベルルスコーニ前首相率いる中道右派陣営による連立 政権が「唯一可能な道だ」と発言。これをきっかけに、スペインとポル トガルの国債も値上がりした。2011年11月に首相を降板したベルルスコ ーニ氏は緊縮策の見直しを選挙公約としていた。オランダ債は一時、下 げた。同国が今年と来年の財政赤字について、欧州連合(EU)協定の 上限を上回るとの見通しを示したことが嫌気された。ドイツ2年債は値 上がり。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)の債券トレーダー、マルティン・ ムンクスガルト氏は「イタリアで連立政権が生まれるという観測があ り、市場はそれを明るいニュースと受けとめている」と指摘。「完璧で はないかもしれないが、別のシナリオよりずっとましだ。市場が心配し ていたほど、ベルルスコーニ氏は大きな脅威ではないかもしれないし、 欧州の首脳らはイタリアに改革への圧力をかけ続けるだろう」と話し た。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比8ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.73%。前日は昨年11 月15日以来の高水準である4.96%に上昇した。同国債(表面利 率5.5%、2022年11月償還)の価格は0.605上げ106.31。

スペイン10年債利回りは14bp低下の5.10%。ポルトガル債は16b p下げ6.32%。

オランダ国債のドイツ債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は 一時、昨年10月30日以来最大の29bpとなった。10年債利回りは2bp 上昇後、前日比ほぼ変わらずの1.74%。同国政府の発表によると、2013 年の財政赤字は国内総生産(GDP)の3.3%、14年は同3.4%の見込 み。EUの上限は3%。

ドイツ2年債利回りは3bp低下の0.04%。

英10年債利回りは1.97%。前日は1月2日以来の低水準であ る1.93%に下げた。同国債(表面利率1.5%、2022年9月償還)価格は この日、98.10。

原題:Italian Bonds Gain Amid Coalition Talks; Spanish Securities Rise(抜粋) 原題:Pound Pares Monthly Drop Versus Euro on Dutch Deficit (抜 粋)

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