2月27日の米国マーケットサマリー:ダウ5年ぶり高値、円は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3134   1.3061
ドル/円             92.20    91.98
ユーロ/円          121.10   120.14


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,075.37     +175.24   +1.3%
S&P500種           1,515.98     +19.04    +1.3%
ナスダック総合指数    3,162.26     +32.61    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%       +0.00
米国債10年物     1.90%       +.02
米国債30年物     3.10%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,595.70    -19.80   -1.23%
原油先物         (ドル/バレル)   92.83      +.20     +.22%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで3日ぶりに上 昇。イタリア政局不安で域内危機が深刻化するとの懸念が後退したほ か、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が刺激策の効果は 表れつつあると指摘したことが背景。

ユーロは前日、ほぼ7週間ぶりの安値を付けていた。この日は2月 のユーロ圏景況感指数が改善したことも、ユーロにはプラスとなった。 円は主要16通貨の過半数に対して値下がり。安倍晋三政権は28日に、日 本銀行の正副総裁の人事案を提示する。ドル指数は6営業日ぶりに低 下。バーナンキ議長は26日に上院、27日には下院と議会証言を行った。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は電話取材で、「イタリアの国債入 札は、市場では比較的前向きに受け止められた」と指摘。また「バーナ ンキ議長のこの日の発言にはあまりインパクトはなかった。きのうの発 言とそれほど違う内容ではなかったからだ」と加えた。

ニューヨーク時間午後2時28分現在、ユーロは前日比0.6%高の1 ユーロ=1.3136ドル。前日は1.3018ドルと、1月7日以来の安値を付け た。対円では0.9%上げて1ユーロ=121円20銭。円は対ドルで0.4%下 げて1ドル=92円33銭。

◎米国株式市場

27日の米国株は続伸。ダウ工業株30種平均は5年ぶり高値をつけ た。朝方発表された住宅統計が予想を上回り、景気への楽観が強まった ことが背景にある。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.3%高の1515.99。ダウ工業株30種平均は175.24ドル (1.3%)上げて14075.37ドル。2007年10月に達成した過去最高まで 1%未満となった。

マトリックス・アセット・アドバイザーズ(ニューヨーク)の最高 投資責任者(CIO)、デービッド・カッツ氏は「今四半期と今年の経 済にとって、住宅市場は明るい材料となっている」と述べ、「良好な経 済統計に加えて欧州の地合い改善が相場を押し上げている」と続けた。

1月の中古住宅販売成約指数は前月比で上昇し、市場予想も上回っ た。また製造業耐久財受注は輸送機器を除くベースで約1年ぶりの大幅 な伸びとなった。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが1カ月ぶりの低水準近辺で推移し た。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長による2日目の議 会証言で、金融緩和が経済成長を促進する一方でインフレ高進につなが るとの懸念が後退した。

保有国債のデュレーション(平均残存期間)をベンチマーク(基 準)に合わせようとする月末特有の買いも、相場を下支えた。総額1 兆2000億ドルの歳出強制削減の発動を3月1日に控えていることも、支 援材料。財務省は規模290億ドルの7年債入札を実施、今週の総額990億 ドルの入札を完了した。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「米国債を支え ている資産購入に対し、このところペース減速の可能性への懸念が高ま っていたが、バーナンキ議長の発言がそうした期待あるいは不安を鎮め た」と指摘。「今週動きが荒かった金利は当面の均衡水準にある」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後1時51分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.88%。同年 債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は101 3/32。利回りは一時4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下する場面もあった。前 日には1.84%と、1月24日以来の低水準を付けた。月初からは11bp低 下。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。米経済が回復しつつあるとの信頼 感を背景に、投資リスクヘッジとしての金買いが後退した。このままい けば月間ベースでは過去16年で最長の連続安となる見通し。

1月の米中古住宅販売成約指数は2010年4月以来の高水準となった ほか、米製造業耐久財受注は輸送機器を除くベースで約1年ぶりの大幅 な伸びとなった。前日は米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ 議長が金融緩和策を擁護する姿勢を示したことから、金は3カ月ぶりの 大幅高となっていた。

アトヤント・キャピタル・マネジメント(フロリダ州マイアミ)の ポートフォリオマネジャー、ベダント・ミマニ氏は電話インタビュー で、「安全逃避のプレミアムは確実に低下している」と指摘。「前日の 大幅上昇を受けて、利益確定の売りも出ている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.2%安の1オンス=1595.70ドルで終了。月初からは4% 下げており、1997年1月以来で最長の5カ月連続下落となる見通し。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。米国の耐久財や住宅関連指標が 市場予想を上回ったことから、景気回復に伴い燃料需要が拡大するとの 期待が膨らんだ。

米エネルギー省が発表した先週の原油在庫は113万バレル増加の3 億7750万バレルと、昨年7月以来の高水準となった。ブルームバーグが まとめたアナリスト調査では250万バレル増加が予想されていた。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)のシニアマネ ジングディレクター、チップ・ホッジ氏は「経済指標の多くが良好で、 市場の支えになっている」と指摘。「在庫状況は健全で、現時点で心配 する理由はまったくない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比13セント(0.14%)高の1バレル=92.76ドルで終了した。年初から は1%上昇、今月に入ってからは4.9%値下がりしている。

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