イタリア10年債上昇、選挙後初の国債入札順調-英国債は続伸

27日の欧州債市場ではイタリア10年 債が上昇。総選挙後初となる国債入札で需要が前回入札を上回ったこと から、利回りが3カ月ぶり高水準から下げに転じた。選挙ではいずれの 勢力も安定多数を確保できなかった。

イタリア10年債は月間ベースでの下げ幅を縮めたものの、昨年7月 以来のマイナス。同国は5年物と10年物の国債計65億ユーロを発行し た。スペインとポルトガルの国債も上昇。この日発表された2月のユー ロ圏景況感がアナリスト予想以上に改善した。ドイツ国債はほぼ変わら ず。10年債利回りは一時、8週間ぶり低水準となった。

ダンスケ銀行のアナリスト、オーウェン・カラン氏(ロンドン在 勤)は「入札は強い需要と予想より良い利回りで終了した」とし、「特 に10年債の需要が極めて強く、これは心強いことだ。イタリアへの投資 家信頼感は急速に崩れているとの不安が誇張されている可能性を示し た」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、既発のイタリア10年債利回りは9ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.80%。一時は4.96% と、昨年11月15日以来の高水準を付けた。前日は44bp上昇し、2011 年12月19日以降で最大の上げとなっていた。月初来では50bp上げてい る。同国債(表面利率5.5%、2022年11月償還)価格はこの日、0.655上 げ105.705。

イタリアは10年債を40億ユーロ、5年債を25億ユーロ発行。応札倍 率はそれぞれ1.65倍、1.61倍となった。前月の入札時は1.32倍と1.30 倍。10年債の平均落札利回りは4.83%(前月は4.17%)。

欧州連合(EU)の欧州委員会が発表した2月のユーロ圏景況感指 数(速報値)は91.1と、先月の89.5(改定値)を上回った。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト29人の予想中央値は89.9。

ドイツ10年債利回りは1.45%。一時は1.42%と、1月2日以来の低 水準を付けた。

英国債は続伸

英国債相場は3日続伸。昨年10-12月(第4四半期)の英国内総生 産(GDP、改定値)が前期比0.3%減少したことから、比較的安全と される同国債の需要が高まった。

ロンドン時間午後4時22分現在、10年債利回りは前日比2bp下 げ1.95%。先月2日以来の低水準となる1.93%まで下げる場面もあっ た。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格は0.13上 げ98.25。

原題:Italy’s 10-Year Bonds Advance as Demand Rises at Debt Auction(抜粋) Gilts Gain Third Day as Economy Shrinks, Investors Seek Safety (抜粋)

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