米クリアワイヤ:スプリントの資金提供を一部受け入れへ

買収合戦の標的となっている米無線 通信会社クリアワイヤは27日、スプリント・ネクステルが申し出ている 資金提供のうち、3月に少なくとも8000万ドル(約74億円)を受け入れ ることを決定した。クリアワイヤに対しては衛星放送サービスのディッ シュ・ネットワークが対抗買収案を提示しているが、スプリントの資金 提供を受け入れたことにより、ディッシュの買収提案実現が難しくなる 可能性もある。

27日の発表資料によると、スプリントは昨年12月にクリアワイヤの 未保有株を1株当たり2.97ドルで買収することで合意した際に、10カ月 間に最大8億ドルの資金を提供すると申し出ており、8000万ドルはその 一部。クリアワイヤは3月分以外に資金を利用するかどうかまだ決定し ていない。1、2月分を活用する権利は既に失っている。

今回の動きでスプリントの出資比率は増えることになるが、クリア ワイヤは1月に1株当たり3.30ドルの対抗買収案を提示してきたディッ シュと引き続き協議していることを明らかにした。今回の資金提供はク リアワイヤ株に転換可能な証券を通じて行う。

BTIGリサーチの調査担当共同責任者、ウォルター・ピエシク氏 は、今回の資金受け入れによりディッシュの共同創業者、チャーリー・ アーゲン氏は対応を迫られることになろうと指摘した。クリアワイヤの 少数株主はスプリント案より好条件の提案を求めているが、スプリント の資金提供を利用したことは、クリアワイヤがスプリントからの当初の 買収案受け入れに前向きとなっていることを示唆している。

ピエシク氏は「ボールは今、チャーリー・アーゲン氏の側に投げ込 まれた。提案を修正するか、一歩下がって少数株主の票の行方を見極め るかのいずれかだろう」との見方を示した。

原題:Clearwire Will Take Sprint’s Financing, Hindering Dish Deal (2)(抜粋)

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